大企業の従業員らが入る健康保険組合の財政悪化が鮮明になってきたことが報じられました。

 

健康保険組合連合会(健保連)によると、全国約1400組合の2024年度ベースの経常収支は合計で6578億円の赤字を見込んでいて2023年度(5621億円の赤字)から悪化する内容だそうです。

 

赤字額はリーマン・ショック後の財政悪化で解散が続出した2009年の5234億円を上回り過去最大を見込むそうです。

 

赤字が拡大するのは、高齢者医療への拠出金が増える要因が大きいといてします。

 

高齢者の影響で2024年度は拠出金が前年度比5%増の3兆8774億円に膨らむと見込まれています。

 

健保組合の加入者への医療費支払いは5兆756億円と6%増える見込みである一方、加入者からの保険料収入は5兆8851億円と4%に留まる見込みから、赤字を見込む組合数は1194と前年度から103も増える見込みだそうです。

 

赤字組合は全体の9割弱にのぼるため、健保組合が加入者に課する保険料率を引き上げる組合数は150になるそうです。

 

また、高額医療も財政を大きく圧迫しているそうで、健保連によると、2022年度に同制度に申請したレセプトのうち、1ヶ月の医療費が1000万円以上の件数は前年比18%増の1792件と過去最高だったそうです。

 

健保組合が解散を検討する保険料率の目安は10%とされています。

 

中小企業の従業員らが加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)の料率が10%で、これを上回れば企業が自前の健保組合を運営する意味が薄れるためです。

 

このため、組合の多くは短期的に保険料収入が足りなくても直ぐに料率を引き上げず、代わりに予備費や積立金を取り崩して賃金を工面しているそうです。

 

健保連は記者会見で「給付は高齢者、負担は現役世代という仕組みはもはや限界に近づいている」と話し、現役世代に負担が偏る構造の是正を求めたそうです。

 

とは言え他に何があるのでしょうか。

 

ここは本気で従業員の健康について企業が取組む必要があると思います。

 

大企業の多くは経産省のホワイト500の取得を目指して取り組んでいますが、金融庁が保険代理店に指摘しているように「形だけ整っていて実が伴っていない」というのが実態かと思います。

 

ストレスチェック一つにしても中小企業の従業員ですら本当のことを書いてくれませんので形骸化しています。

 

毎年受診させる健康診断の結果が要検査になっていても、きちんと受診するサラリーマンは少なく、会社も受診勧奨が手緩いままです。

 

結心会では中小企業の従業員の健康に対し、昼食を農林水産省外郭団体農研機構監修の冷凍弁当にするよう指導し、更にアシックス商事のウォーキングシューズを履いて月に1度は従業員全員に家族ぐるみでウォーキングさせて運動の増進を図っています。

 

半歩でも入り込むことで従業員の健康に関する考え方を変えさせたいと思い、取り組んでいます。

 

5月21日~22日開催の結心会定例会では「健康経営」取組について、4社がプレゼンされます。

 

関心のある方は是非ご参加下さい。

 

参加は有料ですが情報はタダでは取得できませんのでご了承下さい。

 

参加申込はgoogleで結心会と検索、定例会の欄をクリックするとできます。

 

大企業の人事総務の皆様も是非ご参加下さい。

 

#健康保険組合連合会  #ホワイト500