日立造船(大阪市)の男性社員=当時(27歳)=がタイへの長期出張中に転落死したのは、不慣れな業務や上司の叱責などにより精神疾患を発症したことが原因の自殺だったとして、大阪南労働基準監督署が労災認定したことが報じられました。

 

亡くなった男性社員は、平成30年4月に入社し、主に電気設計の業務に従事、ごみ焼却発電プラントを建設するプロジェクトのため、令和3年1月からタイに出張し、同4月にプラントから転落死したというもので、初の海外出張だったそうです。

 

これを労基署は精神疾患を発症したことによる過労自殺と判断し労災認定したものとなります。

 

このニュースがメディアで取り上げられていたので、改めて労災保険を整理してみましょう。

 

労災保険は正式名称を労働者災害補償保険といい、労働保険の一種です。

 

労働保険には労災保険のほかに雇用保険があります。

 

一人でも労働者を雇っている事業者は、原則として、業種や規模を問わずこの制度の加入が義務付けられています。

 

労災保険の対象となる労働者にはパート・アルバイトも含まれ、雇用形態は関係ありません。

 

労災保険は、労働者の傷病に対する保険給付と、被災した労働者の社会復帰の促進などを目的とした保険です。

 

なお、労災保険制度の保険給付は、大きく業務災害と通勤災害の2種類に分けられます。

 

業務災害とは、労働者が業務を原因として負ったケガ・病気・障害、または死亡することを指します。勤務時間中であっても、業務に関係のない私的な行動や故意でケガをした場合などには適用されません。業務災害とみなされるのは以下のようなケースです。

  • 工場内での作業中にフォークリフトに轢かれ、ケガをした
  • 社用車で移動中に交通事故に遭ってケガをした
  • 出張中、取引先の廊下に積んであった商品が崩れケガをした
  • 半年間、月100時間以上の時間外労働を強いられ、うつ病を発症した

 

通勤災害とは、労働者が所定の移動中にケガや病気を被ること、または死亡することをいいます。通勤災害に該当するケースは、以下のような移動中での災害です。

  • 家と就業場所の往復
  • 単身赴任先と帰省先の移動中
  • 就業場所からほかの就業場所への移動中

この労災保険を「政府労災」と呼び、これを1階に例えて2階も作ると、これが民間保険会社が販売している「任意労災」になります。

 

政府労災上乗せ保険や各社独自の任意労災保険も品揃えされていますので、改めて労災保険の提案をされては如何ですか。

 

損保商品はパンフレットがありますので、法人に行った際に置いて来るだけでも効果はあると思います。

 

生保の募集人の皆様、法人開拓の入口に如何ですか。

 

損保会社に大量に任意労災保険のパンフレットを発注してみて下さい。

 

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