羽田空港で海上保安庁の航空機と衝突、炎上した日本航空の航空機の保険契約について、幹事会社が米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)だったことが報じられました。

 

契約は「全危険負担」で、保険金額は1億3000万ドル(約186億円)だそうです。

 

大型の商業保険契約は通常、多数の保険会社が分担して引き受ける「共同保険」で引き受けられています。

 

カルテルが問題視されていますが、航空機の保険は日本の損保各社はリスク集中を避けるため、共同で「航空保険プール」を作っていて、各社が顧客企業から受け取った保険料をプールし、損保の経営体力によって再分配する仕組みを取っています。

 

因みに、航空保険をgoogleで検索してみると、『航空機の損失を対象にした保険の総称。航空機事故に備えて航空会社が契約するもので、機体の損害や死傷した乗客への損害賠償金などを支払う保険』と表記されます。

 

日本損害保険協会によると2020年度の正味収入保険料は業界全体で258億円だったそうです。

 

1年間の保険料が258億円ですが、今回は全損ですので、損害率が大きく跳ね上がり、今後の保険料に影響してくると思います。

 

能登半島地震で地震保険が、JALと海上保安庁機の事故で航空保険がクローズアップされ、損害保険の大切さが浮上した2024年スタートとなりました。

 

もう一度、自分が抱えるリスクすべてを洗い出し、すべてのリスクに対し保険対応できているかチェックされることをお勧めします。

 

併せて、複数の保険会社に相見積もりを取ることは必須です。大手4社で確実に保険料が異なります。

 

多くの損害保険代理店は「1社専属」で1社の見積しか取れませんので、保険ショップや複数の保険会社を取り扱う保険代理店に依頼されると良いかと思います。

 

まずは現在加入の保険証券を持って損保乗合代理店をお訪ね下さい。

 

空を飛ぶものの保険としては、「空飛ぶクルマ」の保険も既に開発されています。

 

また、大手損害保険会社は「宇宙保険」の開発にも力を入れています。

 

世界の宇宙ビジネスの市場規模は2030年代に100兆円を超えるという試算もあり、各社は月面探査など宇宙での事業展開を目指すスタートアップ企業などと連携しながらリスク分析などのノウハウを蓄積し、将来の宇宙旅行時代に備えるとしています。

 

が、未知の世界ですし、当然「失敗」も多くあるので、当面は保険金支払いが多く発生すると想定されます。

 

実際、昨年、民間企業として、世界で初めて月面着陸船の月への着陸を目指した宇宙スタートアップのispacは失敗し、三井住友海上は保険金37億9300万円を支払いました。

 

元々損害保険は「海上保険」からスタートしました。

 

昔の輸送手段は「船」しかなかった訳で、ここに損害保険のルーツがあります。

 

東京海上、三井住友海上と「社名に海上」が入っている意味がお分かりかと思います。

 

ここに陸上や空の輸送が加わり、更に宇宙が加わることになります。

 

時代の変化に合わせて変化する損害保険の商品、「モノ保険」ですので基本何でも保険はつけることができます。

 

従って、新しいリスクに対して保険を創ることも出来ます。

 

「こんなリスクに対処できる保険を創って欲しい」というご相談がありましたら、是非ご一報下さい。

 

伊藤忠商事がビックモーター支援を決定すると全国のビックモーターに「ほけんの窓口」が登場し、更に保険相談しやすくなります。

 

2024年は損保強化年間で取り組まれると良いかと思います。

 

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