卒業式でさみしくない。『愛着障害』(岡田尊司・著)の読書メモ
『愛着障害』岡田尊司・著読み終わった後の感じ、なんだろう…衝撃とか興奮とかではないんだけど。ほんの少しだけど、喜びがある。あと、少しほっとしたような感覚。自分についての謎が、少し、解けた。少なくとも、謎を解く手掛かりが手に入った。共感するとこや納得するところがめちゃくちゃ沢山あったんだけど、一番印象的だったのが、ある青年は、「卒業式でさみしいと感じたことが一度もない」と言った。っていうところ。(文章は正確じゃないかも)いるんだ…私以外にも…。学校でいじめられていたとか、ひどい先生だったとかいうこともなく、一応友達がいて、それなりに楽しく過ごしたように思うけど、卒業式でさみしいと感じたことがなかった。だから泣いたこともなくて、卒業式が居心地悪かったな。ていうかそもそも、さみしいという感情があまりわからなかった。私は今45歳で独身だけど、さみしいと感じ始めた、これがさみしいという気持ちなのかなと気が付いたのが40歳くらいだった気がします。親に、結婚しないと将来さみしいわよと何度も言われたけど、ずっと「?」って感じでした。今はありがたいことに、2年くらいお付き合いしている男性がいますが、これまでずっと、ほとんど恋人がいなくて、ごくまれに付き合っても全然続きませんでした。お別れした時には悲しくて泣いたりはするけど、それで、さみしいと感じたことはなくて、友達に「彼氏いないとさみしくない?」と訊かれても「?」という感じでした。一応どうにか生活は成り立っているので、切羽詰まった危険はないけど、自分が「一般的」な「普通」の幸せや生活からは隔たったところにいる感じはずっとありました。生きにくい感じとか。自分なりに本を読んだり、実際に色々な方法を試したりしてきて、少しずつ変化してきてはいると感じていたけど、でも、はっきり目に見える具体的な問題があるわけではないので取り組みにくかったり、いまいち核心に届いていない、というぼんやりした感じがありました。この本には、そういう諸々、どうして私がそうなのか、の理由やヒントが沢山あって、「私みたい!」と思う事例だらけでした。思うこといろいろありすぎるので、後でまた書き足したい。とりあえず、この本を読めてよかった!