夜の世界に見切りを付けて
ハワイに留学するまでのお話を
書いています![]()
ホステスを20年間してきた私が
37歳の時にすべてを手放し
ハワイに留学したお話 です
★気軽にコメントくださいね ![]()
私の運転中、まさかの接触事故。
空港でレンタルしていた
携帯電話のおかげで
警察にも連絡でき
事故自体は保険で解決。
大事にはならなかったものの
「私に気を使わないで」
そう言った直後に、結局
たくみ君に助けてもらうことになり
その夜、ひとり落ち込む。
そんなお話の続きです
その日の夜
私たちは、 ルート66沿いにある
モーテルに泊まった。
部屋に入ってから、 私は
もう一度あらためて
たくみ君に事故のことを謝ったの。
そしたら、たくみ君は
俺も車線をちゃんと
確認してなかったから....
俺が悪いよ。
保険でカバー
できるんだから
気にしなくていいよ
そう言ってくれた。
でもね。
たくみ君のそんな言葉さえ
その時の私を
さらに落ち込ませたんだよね。
たくみ君が私に
好意を持っていることに気づいてから
彼と一緒にいると、なんていうか...
彼の純粋さとか
真っ直ぐな性格とか
そういうものに触れるたびに
逆に、自分の中にある
汚れた部分が 浮き彫りに
なっていくんだよね。
それが、なんとも 心地悪かった。
お店にいる時も、若い女の子たちから
「たくみさん、かっこいいのに」
「ママにとって、たくみさんの
どこがダメなんですか?」
なんて聞かれたりもしてたし
この旅に出る 少し前のこと。
お店に突然、ものすごい勢いで
30代くらいの男性が
入ってきたことがある。
そして、いきなり
君が、ほうじ茶ちゃん?
たくみの財産が目当てなら
今すぐ手を引いてくれ
と言われた。
『え? 。ざ、財産? 』
『何の話? 』
よくよく聞いてみると
その人は たくみ君の数歳年上の
従兄弟で。
どうやら
「たくみがホステスに
翻弄されている」
みたいな話を聞いて、そりゃ大変だ!!
と、私に物申しに来たらしい。
その時は、お店の女の子が
「熱を上げてるのは
たくみさんのほうです」
「ママは全然その気ないですよ」
と説明してくれたから
それを聞いて少し安心したのか
従兄弟はビールを飲み干して
そのまま帰っていった。
そんなふうに、たくみ君は
周りの人たちから
愛されている人だった。
でも、私はというと
そんなたくみ君から 好意を
向けてもらっているのに
それを少しも
嬉しいと
思うことができなくて
なんだか、「私って、汚れてる...」
って思えてしまう。
だから、その夜もそう。
事故を起こした私を
責めるわけでもなく
むしろ、「気にしなくていいよ」と
優しい言葉をかけてくれる
たくみ君を見ていると
ありがたい
という気持ちより
『私もどこがいいの?』と
罪悪感に似たような...
そんな気持ちが 込み上げてきた。
そして、 ルート66沿いにある
古いモーテルの部屋は
めちゃくちゃ薄暗くて
何もなくて
とにかく怖い。
「古い!!!」って思うよりも
まず怖さが先にくるような
そんな部屋が多かったんだけど。
その日の夜は、もともと
寡黙なたくみ君と
事故を起こして凹んでいる私。
そんな2人だったから
ただでさえ怖いモーテルの部屋に
さらに暗〜い空気が充満していて。
なんとも言えない
重た〜い夜だった。
最後まで読んでくれて
ありがとう 



