Aloha
ホステスを20年間してきた私が、37歳の時にハワイへ留学するまでの話を書いています。
ホステスを20年間してきた私が、37歳の時にハワイへ留学するまでの話を書いています。
前回のキャバクラでのキャラクターです。
明るくて、見た目もそこそこなのに、どの席でもドリンクをいただけない女の子。その逆で、一見、キャバクラにいるような容姿ではない子なのに、よくドリンクをいただける女の子。
その違いはやはり、その女の子の心だなと思います。
お客様にドリンクを渋られる子って、お客様への配慮、気遣い、感謝なんていうのはぜんぜんなくて、自分がその日に何杯いただけるか、それしか考えていない感じにみえます。ようは、相手があることなのに人を無視して、事柄に執着している。
びっくりしたのが、他の子のヘルプで付いていて、自分には気前よくご馳走をしてくれないからと、露骨に小馬鹿にしたような態度で席につく。そして、お情けで貰えたドリンクをすぐさま一気に飲み干し、空になったグラスをアピール。
酔っているいないに関係なく、ご馳走してもらえるのが当たり前、もしくは、してくれない奴、イコールうざい。などと思っている感じで、品がないな〜と思う。
きっと女性同士での付き合いでも自分本位な考えで、些細なことで不満を持つのだろうなと推測する。実際にこういう接待をしていた彼女たちは、いつも文句ばかりで、自分の望まぬ事の起こりはすべては他者のせいという感じだったし。
彼女たちは、他のホステスがお客様にいただきものをしたり、褒められたりするのも大嫌いで、他人の幸福に敏感に反応する。なんだか愛に飢えてる子供のようで、可哀想だなと思うことも多かったけど、新人ホステス達は、彼女たちのせいで結構嫌な思いをしたんじゃないかなと思う。
そして、当然、お客様が飲みに行く店は他にもあるわけで、他店のキャバ嬢との不安や愚痴をお客様から聞くこともよくあった。
あらあらと思ったのは、キャバ嬢のことを「彼女」と呼び、本気のお付き合いしていると思ってる男性が多かったこと。
私を信頼してくれて、その彼女らとの事情をいろいろ話してくれるんだけど、風俗店の写真かとおもうようなものをお客様に送っていて、とにかくお店に呼ぼうとしているのが丸見えで、痛々しくも感じた。
きっと彼女らも、指名や同伴、ドリンクの数だけがすべて、人なんてどうでもいいのだろう。今日来てくれたら、ここより先な大事なところを見せてあげる〜のようなテキストを毎日のように送らなければならないほど、そのキャバ嬢にはお客様が付いていないのか?
あなたの店内彼氏は、あなたのオッパイを他の店のホステスに見せてるよ〜。ホステスは男性から金銭を巻きあげる仕事じゃないからね〜。
私はキャバクラの世界をぜんぜん深く知らないけれど、同じ『 水商売 』ってくくりでも、キャバクラって私たちホステスと全く別の職種に思えてなりませんでした。
こんなんで、気がつくとキャバクラ生活も半年が過ぎていて、ストレスマックスな自分に気が付き、また旅に出ることにしました。
とはいっても、留学しようとお金を貯めている身。ただのバケーションで終わらせるのもったいないので、長期のお休みをいただき、プチ語学留学へ旅立つことに。
行き先はカナダ。
カナダのバンクーバーです。