留学までの過程を
知っていただこうと
書き始めたものですが
思いのほかみなさんに
「夜の世界」のお話が好評で
驚きました
過去に書いたものはざっくりなので
詳細を足しならが
再投稿しています。
ホステスを20年間してきた私が
37歳の時にすべてを手放し
ハワイに留学した話です。
いつも読んでくださり
ありがとうございます
気軽にコメントくださいね
いよいよ新規のお店がオープンし
3日間のレセプションが行われたの。
女の子は
私を含めて10人くらい。
私以外の女の子は
社長が行きつけの店から
引っ張ってきた子たち。
彼女達は社長のことを
ニックネームで親しげに呼んでいて
社長は彼女たちの
『元お客』なんだなという感じ。
そして「店長」と呼ばれている
25歳の男のマネージャーが
社長と一緒にお店のオープンを
手伝っていたんだけど
この店長を好きな女の子
紗耶(仮名)という子に
チーママをやらせる
という話になっていたみたいで
(紗耶も他店からの引き抜き)
とにかく
私以外はみな知り合いなわけ。
で、私としては
疎外感とかを感じる
タイプじゃないし
へぇ~って感じで
ひたすら人間観察をして
自分の立ち位置の確保に
勤めていたんだけど。
「ママ」を務める社長の奥さんは
旦那(社長)に
親しげな声を出す女達がいるのが
いやに決まってるよね
お客様が来店した時
奥さんに指示を聞きに行くと
自分の旦那がどこの席に
どの女の子と座っているのかが
気になって心ここにあらず。
そして、すぐさま
あなたに任せるわ
と言ってくる。
いや....任せるって言われても
なにもわからない
権限もない私に
なにが出来るっていうの?
とにかく、奥さんは接客よりも
旦那の隣をキープすることに
力を注いでいて
全然、頼りにならない
というかんじ。
(奥さんは、口数が少なく
平然としていて
無言の圧をかけてくる人)
そして周囲の女の子達の会話から
ホステスの中の3人は
社長の元愛人ということを知る。
(本業で儲かり
そこらのホステスにチヤホヤされ
己を勘違いし
遊びで飲食店経営とかをしちゃう
よくあるパターン)
で
チーママポジション
と言われていた紗耶は
社長が私に目をかけているのを
察知したらしく
早速、ライバル心を
むき出しにしてきて
感じ悪いったらありゃしない
(やりずらって感じだったけど
数日後、紗耶の我儘で
店長ともめたらしく
彼女は店から消えていった)
こんな感じで
お店がオープンしてからも
数ヶ月間は
接客しながら
店の人間関係の把握に
細心の注意を払ってたよね。
そして
3〜4ヶ月たった頃だったかな。
社長から呼び出され
お店のママを引き受けてほしいと
頼まれたの。
理由は
奥さんが店にはもう
出たくないと言ってるらしく
「変わりのママ」が必要になったと。
(ま、店にいても全く
お仕事をしない人だったしね)
てか、そのママ役を
なんであたしが?
まだお客さんも持っていないし
年齢も私が一番若いし
社長に猫なで声で甘え
噂話をしながら
嫉妬心まるだしな
ホステス達がいる、この店で
ママをやれと?
てかなんであたしなの?
いや.....無理!
と、何度も断るも
その後、社長に
数回、食事に連れ出されて
店長もいるし
お酒を飲まない君だから大丈夫
などとしつこく説得され
最後には、首を縦に振り
「ママ」を引き受けた、私。
21歳になっていました。
なぜ、OKしたのか?
それはすばり
お金です(給料)
きっと
ホステスとしての
ウォーミングアップも終わり
お金の価値もわかりはじめ
本当のホステスの入り口に立てた
それが、この時期だったように
思います
こちらの⑱へ続く