松田聖子 風立ちぬ(マスターサウンド)です。
メルカリで約1300円で購入しました。
マスターサウンド盤は良く目にする感じでは5000円程度はするのですが「帯」が取れていたので安くなっていたのでしょうか?

もっとも、売り主のコメントには「マスターサウンド」とは一切書かれていませんでした。レコードに特に関心が有る方ではなかったのかも知れませんね。
ですが、盤面写真を見て気付いてしまったので「即購入」でした。

今や過去の遺物的な扱いのCDが一般的になる前、CBSソニーから「マスターサウンドシリーズ」と言うレコードが発売されていました。
通常のLPレコードよりも盤に厚みが有って重く、厳選されたマスター音源から通常とは異なるカッティングが施された特別なレコードでした。
価格は通常盤より数百円高いものでしたが、装丁も特別な上にレコードが完成する迄の特別な過程の説明書まで添付されているので、持っていて満足感の高いレコードでした・・・。

漸く季節が秋らしくなって来ると、毎年聴きたくなるのが「風立ちぬ」です。
聖子さんの「秋」のレコードは何枚もリリースされていますが、個人的には「風立ちぬ」が一番!です。

今年はレコードプレーヤーを購入したので、丁度レコードを探している所でもありました。

これより前だと「夏の扉」等のパワーボーカルの”初期”聖子さん。これより後だと「赤いスイートピー」から始まる”キャンディボイス”期に突入です。
「風立ちぬ」はその過渡期の「一瞬」が記録されたレコードなのです。

なお、夏歌と思われる「白いパラソル」が収録されています。
ですが、白いパラソルの歌詞も「涙を糸で繋げば・・・」のように憂いの有る歌詞なので、秋のレコードとして違和感なく聴き通すことが出来ます。

まあ、一番のポイントは「A面」の大滝詠一サウンドなのですが、それは他の方々が話題とする事も多いので敢えて触れる事はしません・・・。
ちなみに、今はシティポップが話題になりますが、当時「風立ちぬ」は英国の音楽誌で取り上げられる程の世界的(?)名曲だった事を覚えている方はいらっしゃるでしょうか・・・。

いやぁ、今回も良い買い物をしました。