セリア マルチメディアスピーカーです。
「マルチメディア」と言うスマートなネーミングですが、いわゆる「お手元スピーカー」の類です。ですので、これを繋げたからと言って元のスピーカーより「音が大きくなる」とか「音が良くなる」と言う事はありません。
例えば、テレビの音を大きく出来ないので手元に引き寄せて聴きたい時などに使うツールです。

ところで、僕は未だにiphone5Sと初代SEを使っていますが、本体のスピーカーの音はマルチメディアスピーカー同様に「聞こえれば良い」程度の音質です。
夜寝る時には「AmazonMusic」を掛けっ放しで寝るのですが、そんな時にiphoneの音には少々不満を感じていました。

かと言って、枕元に置けるような小型で音の良いスピーカーを買おうとすると最低でも数千円は必要です。
また、それがメディアのレビューで「音質が良い」とされていても、いざ使ってみないと分かりません。もし気に入らなかったら、たとえ数千円でも勿体ない事になってしまいます。

であれば、まず実験(お遊び?)として100円スピーカーを買ってみて、WEB記事等にアップされている諸々の音質向上の小細工を試してみてからでも遅くはないな、と思いました。
そこで、100円スピーカーの中ではマシな音と言われるセリアのこのスピーカーを買って来ました。

試した「小細工」は下記です。
①. スピーカーが不安定にならないように、ゴムシート(10センチ四方で100円弱)を切って底面に貼り付けました。
②. 音が籠らないように、本体に穴を開けました。(前と横に2個ずつ、合計4個。)
③. スピーカーの紙部分に木工用ボンドを均一に塗りつけました。(紙が固く・重くなると低音が出るそうです。)
写真は「加工後」ですが、スピーカーの黒い紙部分がテカっているのはボンドを塗った為です。なお、スピーカー本体に開けた穴は「前」が良いか「横」が良いか、穴を塞ぎながら音の好みを確認中です。

結果ですが、これが馬鹿にならない位に効果を発揮しました。
比較の為にもう1個同じスピーカーを買っていて交互に繋げて聴き比べてみたのですが、オーディオマニアではない僕にもハッキリと音の差(「音質」の差)が分かりました。

買って来た状態での音は「安いポケッタブルのラジオの音」と言った感じで、例えばボーカル入りの曲を流すと「音楽を聴く」と言うよりも「音に乗っかった声を聞く」(”聴く”ではなく”聞く”ですね)という状態です。
ところが、小細工後は音量こそ変わりませんが音の籠りが無くなって(”抜けた”って感じ?)クリアな音になりました。
また、バックの楽器が何なのかが分かる位に大きく?なって、相対的にボーカルが引っ込む事で”オーディオっぽいバランスの良い音”に近付きました。

騙されたと思って、是非お試し頂きたいです。
まぁ、騙されたとしてもスピーカーとボンド他全て100均で買えるものばかりなので大きな痛みは感じませんしね。

やぁ、今回も有意義な工作タイムを楽しみました。