私は小学校5、6年生のときに、バイオリンにあこがれたことがありました。
しかし「バイオリンやってみたい!習いたい!」と母に訴えたところ、
「何言ってんのよ、ピアノ習ってるでしょ!気まぐれでしょ!それにバイオリンの先生どこにいるのよ!」
とかなんとか一蹴されたのでした…。
高校に入ると、ニブい私は6月頃になって「管弦楽部」があることを知り。(放課後、帰ろうとしていたら音楽室からベートーヴェンの6番が聞こえてきてビックリ)
学校の弦楽器はたくさんあるので、タダでバイオリン弾かせてもらえるのかも!と即、入部したのでした。
しかし、部長は、
「初心者? バイオリン希望? もうバイオリンはいっぱいだから。ビオラやってくれないかな!!」
「……ビオラてなんですか」
「バイオリンみたいなものだよ!4本の弦のうち3本は同じ音!ちょっと大きくて、音域が低いの!ビオラなら学校の楽器たくさん空いてるし、いま一年生は二人しかいないんだよ。二人とも初心者だよ!」
え〜、バイオリンがやりたい…ビオラってなに? バイオリンやってる、なら誰でもわかるけど、ビオラやってるって言っても誰もわかんないじゃん…
誰も知らない楽器、やりたくないです…
しかし部長は一歩も引き下がらず、「ビオラビオラビオラビオラ…」
結局バイオリンには入れてもらえなかったのです。
4月に入部していたら、いろいろ調整あって(ジャンケンとか?)希望のバイオリンに入れていたのかもしれません。。
その後、ビオラを所有したので大学でも当然オーケストラでビオラパートに入り…。
去年、弦楽四重奏のサークルにビオラで入れてもらい…。今はビオラでも特に不満はなく、むしろ楽しい。
でも、先日、なぜか突然あたまに湧いてきた。
そうだ、わたしバイオリンやりたかったんじゃん?
変なことに気がついてしまった。
気がついたらもう、あのちっこいバイオリンを弾いてみたい。
この世に生きている間にバイオリン、やらなければ。
この世に悔いを残したくない。
事情が許すうちに、やりたいことはやろう。
つづく…