破壊竜のうた | ほいみ!(ノ゜ω゜)ノ+゜*。+

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ほいみすらいむが、うたったものについて語るようです

五月に投稿した「破壊竜のうた」についての解説です。
イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ オリジナルサウンドトラックに収録されている、ぐるみんの「悲しき蒼穹を翔ける」アレンジ版にヒュムノス詩をつけて歌いました!(いつもの
解説にはぐるみんのネタバレを多く含みますので、ご注意ください。

今回もHullさんにmixしていただきました!
膨大な量のトラックを、丁寧に丁寧に仕上げてくださいました。いつもありがとうございます……!
ファルコムゲー仲間という繋がりもあったりして、縁の面白さを感じています*´ω`

■ヒュムノス的解説
EXEC_HYMME_SOARING=SADNESS/. 
効能キーは「破壊」で、途中からエクストラクト化しています。
目の前のものすべてへの無差別攻撃を行う詩魔法であり、詠唱中にいのちの塔へのアクセスを開始。詩魔法を紡いでいたH波を全て詩魔法サーバーへ、塔のリソースを使い、ヒュムノスエクストラクトの生成。エクスラクトとしての効果は「逆位相のD波を照射し、物質を分解する」

謳い手はミディールのような、凍結状態から目覚めた高性能βを想定しています。
彼女は自分を目覚めさせた者の願いを叶えることを自己の存在理由としています。
なので、彼女にとって「貴方」以外のあらゆるものは意味を持ちません。
その感性は、「貴方」に関わるもの以外には主語定義を使わず全て主観で記述するというヒュムノス語表現に表れています。


■ぐるみん的な解説
悲しき蒼穹を翔けるは、いくつもの世界を破壊してきたドラゴン・トカロンとの初戦で流れるBGMです。

トカロンについてゲーム内で手に入る情報はごく僅か。
・かつてグレートファングにある次元の狭間を超えて、いくつもの世界を滅ぼした魔竜。
・パリンの祖父によって、伝説のドリルで封印されていた。
・倒すと何故か小型化・無害化し、以後オバケホームに住まうことに。
・詳細は不明だが「呪われていた」ために魔竜と化していたようだ。

たったこれだけなのですが、初戦BGMの切なかっこよさ、「悲しき蒼穹を翔ける」タイトル。「呪われていた」という唯一の説明から、トカロンにもドラマがあったのではないかと思い、色々想像して歌詞を考えました。

呪いが解けたトカロンは、赤ん坊のようにパリンを追い回す子ドラゴンでした。
あれが彼の本当の姿ならば、トカロンが世界を壊して回っていたのは、封印を解く人がいつも「何かを壊すこと」を善悪の区別がつかない彼に望んだからではないか。それがトカロンを冒していた「呪い」なのではないか……そんな着想です。

一番最初にもやもや考えていた時に出てきたフレーズが「三千世界を~」だったため、仏教モチーフで数え歌!をベースに、ゲーム内のトカロンのアクションを描いてみました。
これが不思議とハマったように思えます……*。。)
氷竜のうたもそうなのですが、こういう元ネタを歌詞にしていくのはとても楽しい作業です。

炎、氷、雷→初戦の三属性ビーム。
螺旋描き羽ばたく→初戦のトカロンのムービング。
五色の糸→仏教における臨終に関わるモチーフ。アーマートカロン戦の五芒星型の攻撃。
その手で私を貫いて→ドリル!
身を鎧う殻脱ぎ捨てて→アーマートカロン戦で、アーマーを全て脱がしていく過程。
今ひとたび生まれ変わる→エンディングの子トカロン

ラストの解釈はわかりやすすぎますが、歌唱から読み取っていただければとー!