引き続き、近視の話。
医師でもなんでもないただのアラフォー主婦が書いた近視の話を誰が読みたいか?というのはあるんだけど、このブログはまず第一に「わたしがそのとき書きたいことを好きに書く」を信条としておりますのでw
需要のアルナシは考慮せず、書く(笑)
視力って、いくつか構成要素?関係因子?があって。
①眼軸の長さ
②角膜の形
③水晶体の形
④眼の筋肉の調整力
↑の総合により、視力が決まるわけですよ。
近視に関係するものっていうことでいうと。
(「脳の処理能力だって関係するし、網膜の状態も……」とかあるとは思いますが、それはここではちょっと脇に置かせてください)
で、それぞれの要素に問題が発生すると、以下のように呼ばれる近視になるわけです。
(ここでは「病的近視」は除いて考えます)
①眼軸の長さ→軸性近視
②角膜の形→屈折性近視
③水晶体の形→屈折性近視
④眼の筋肉の調整力→仮性近視
で、近視になると、ではなんらかの対処を、ということになるわけですが、近視に関する対処・治療法って、それもそれぞれどの要素にアプローチするものか、っていうのが違うんですよね。
例えば……
①眼軸の長さに関するアプローチ
アトロピン等の点眼薬、紫外線を浴びる 等
※伸びた眼軸は戻すことができないので、伸びを抑制する、という方向性。
②角膜の形に関するアプローチ
レーシック、オルソケラトロジー 等
③水晶体の形に関するアプローチ
?
④眼の筋肉の調整力に関するアプローチ
トロピカミド等点眼薬、視力トレーニング 等
そして番外:眼の外側?での視力矯正
眼鏡、コンタクトレンズ、ICL
おもしろいな、と思うのが、①眼軸の長さに関わる近視だからと言って、必ずしも①眼軸の長さに関するアプローチのみ取る、とは限らないということ。
視力というのは、4つの要素の総和により決まるので。
①に問題がある場合でも、②にアプローチすることで、視力を出すことができるんですよね。
というか、①に関しては、治す、ということが不可能で、進行を抑制するしかできないわけで。
じゃあどうやって視力を出すか、ってなると、②か番外(矯正)しかないわけです。
③水晶体の形に関しても、なかなかアプローチの難しいところなので、ここが原因で禁止でも、②か番外で対応することになるんでしょうね。
逆に、要注意なのが、④眼の筋肉の調節力による近視で。
これは「治る」可能性がある近視であり、かつ②とか番外による対応をしてしまうと、それがマイナスに働くこともあるんじゃないかという……
よく「こどもには合う眼鏡を作ってやって、きちんと見えるようにしてやった方が良い」ということが言われますが、仮性近視に関しては、必ずしもこれが当てはまりません。
仮性近視の子は、見る力というのは、そもそもはある。
(うちの息子は、仮性近視を除いても、軽度の近視ですが)
それが、筋肉のこわばりにより発揮できなくなっている状態です。
そこで、よく見えるようになる眼鏡を作ってあげて、常にそれを掛けている、としてしまうと……
その子の眼の筋肉はますます働かなくなってしまう可能性があるわけです。
筋肉が伸びなくても、眼鏡のレンズにより屈折率が変わって、遠くが見えてしまうので
ますます伸びない筋肉になってしまう恐れかあるわけです
うちは掛かり付けの眼科医に
・本人が不便を感じていないなら、まだ眼鏡を作らないで様子を見る、という選択肢もある。
・眼の見る力自体はある状態。
・仮性近視がなくても近視はあるが、0.7が見えているので、軽度と言える。0.7を下回るなら眼鏡を作ることをこちらからもオススメするが、今はその段階にはない。眼鏡を作るか作らないかは本人と保護者に任せる。どうする?
・眼鏡を作っても、常時装用はしちゃダメ。
・見えなくて困るときに、ピンポイントでかけること。
・度数も、普通?より低めで作る。
という内容のことを、
サラ~~~ッ!!と、結構な早さで言われて、そのときは「え?あ?う?は、はい……!」だったのですが。
なるほど、あれはきっとそういう意味だったのねー、と今さら理解しました。
うちの先生、もしかしたら、患者に説明するの、そんなにうまくないのかもしれないw
同じ近視でも、軸性近視と仮性近視では、
取るべき対策が
真逆だったりもする
ものなんですねぇ……
わたしは、周囲から「ちゃんと眼鏡を作ってあげた方がこどものため!!」とよく聞いていたので、それが心に残っていて、先生に「どうする?」と聞かれたときに「作ります!!」と即答したのですが。
まぁ、困ったときのために作るのですが。
でも、装用は最低限にするように、くれぐれも息子に言い聞かせよ!と心に決めました。
眼鏡で息子の眼の筋肉を甘やかしちゃいかん……!!