東京都の私立認可保育園に勤務する保育士です
幼児クラスでは、鉛筆けずりを各クラスに置いていますが、
乳児クラスでは使わないので置いていません
でも土曜日保育は、乳児保育室で過ごすので
幼児クラスの子どもたちが色鉛筆を使ったときに
先が丸くなって描けなくなりました
その時に
ここには鉛筆けずりがないから
もうこの色鉛筆は使えないねー
と1人の子が言いました
そうだねー!
だって、もう出なくなっちゃったもんねー
二人がそんな会話をしていたので
え?
そんなことないよ
私がカッターナイフを持ってきて
子どもたちから少し離れたところで
色鉛筆を削り始めました
すると
それで削れるのぉー?
そんなの見たことないけどー
そうよね、機械に入れて回すか
そのまま待っていれば、削れた鉛筆が出てくるものね
機械がないときにはナイフで削れば
また描けるようになるんだよ
でも、これは難しいから大人がやるけどね
子どもたちは、初めてみる光景なので
不思議そうに見ていました
鉛筆けずりを持ってくれば早いのですが、でも
人数が少ない土曜日のゆったりとした空間でなければ
こんなことも見せてあげられない
そして削っていたら
あ、じゃあこれも
こっちも描けなくなりそうだから削って
と言われて、結局全12色を削ることになったのでした
色鉛筆を削りながら、子どもの頃 母に
ナイフで丁寧に削れるようになりなさいって言われてたなぁ。
と思い出し…… (家に鉛筆けずりあるのに)
こういうことが目新しく、珍しい行動に感じる
そういう時代なのよね
と便利になった世の中に対するメリットとデメリットを、
昭和人間は一本一本削ってその削りカスを見ながら色々考えるのでした
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