【ご報告】鎖骨の釘(入院顛末記 長文御免!!) | 中仙道酒楽のブログ

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趣味(落語・ラジオ・音楽・お酒・麺食い・犬・猫など)を中心に私の身のまわりの出来事をお知らせします。

皆さま、いつも当ブログにお運びいただきありがとうございます。
中仙道酒楽です。

 

前回のブログの最後に予告させていただきました通り、私、中仙道酒楽は12月14日より入院しておりました。


さて、この写真は何?
宇宙から来た竜の怪獣?
何か新しい寄生生物?
いえいえ、こいつの名前は「鎖骨の釘」と申します!!


かの有名な落語の爆笑演目「粗忽(そこつ)の釘」にちなんでおります。
「粗忽(そこつ)の釘」は、八っつあんが女房に頼まれ、ホウキをかける釘を長屋の壁に打つと、隣の壁から突き出てしまうというお話、そしてそのサゲは「こりゃ、面倒な事になった、明日からここまでホウキをかけに来なけりゃいけねぇ~」てな、噺です。


この写真は私の左肩に現在、ぶっ刺さっているプレートと釘(ボルト)のレントゲン写真なのです。
さてさて「八っつあんが、あたしの鎖骨の釘にホウキをかけに来ないうちに早く完治をさせなきゃいけない」そんなこんなの入院顛末記の始まりでございます。



上のレントゲンがけがの直後のレントゲン、病名は鎖骨遠位端骨折。

簡単に説明しますと左の鎖骨の先っぽの方が、折れて浮き上がってしまった状態です。

この怪我の治療のため、12/14~12/19までの5日間、地元の総合病院でお世話になりました。

言い訳っぽい原因ですが、池田市の落語コンクール用に15分の原稿を10分にまとめる作業中にPCの前で睡魔に襲われ、イスごと転倒、なんと自室の床で骨折してしまいました。
これも落語を愛するが故の怪我と、笑ってやってください。

しかしまあ、今年の年末は初めて尽くしでして、11月22日に初骨折!
12月4日に初独演会!
12月14日~初入院&初手術と3連チャンでした!?

しかも、12月10日~11日の「社会人落語日本一決定戦」には骨折のまま出場しております!!(>_<)

さて、まずは初めての全身麻酔による手術だったので、何とか麻酔にかかる瞬間を記憶しようと挑戦いたしましたが、無理でした!!
全身麻酔にかかる瞬間って、突然のスイッチオフ!?

目が覚めた時は約3時間後、左肩の激痛の中で目覚めました。
当たり前ですが、途中記憶は一切なし、後は痛みとの戦いと、痛み止めの懇願のみでしたね。

 


手術前の余裕の表情・・・?

 

手術少し前の少し不安な表情・・・?

 

手術直前のむちゃむちゃ不安な表情(腰が引けてます)・・・?

 

いやいや、しかし、痛いのなんのって!!

人生最大の痛みが約2時間ほど続きました。
それからは徐々に痛みは治まってきましたが、その晩は30分おきに目が覚める状態でした。

 


手術後の食事は痛みに耐えながらも、24時間の絶食後のためなんとか食べ・・・

 

 

翌朝、8時の朝食をいただく頃には痛みも峠を超え、人心地付きました。(*^^)v

 

肩も顔もむくんでおりますが、まずは人心地・・・・?

 

が、しかし、その直後に新たな試練が、待ち受けておる事は病室の誰一人、予想だにしておりませんでした・・・!!

 

食事の後、軽く体を拭いて、この後はゆっくりと入院ライフの満喫かと思った矢先、突然に完全に防護服の看護主任さんいらして、各ベッドに小さな声でご説明が・・・
「このフロアでコロナが発生し、この病室の皆さんは全員、濃厚接触者に指定されましたので、今日を含めて6日間この部屋から出られなくなりました」!!!

 


「えっ、マジ!?」~ (;゚Д゚)~

 

そういう場合、一番に心配になるのは、やはりトイレの事
「皆さんには簡易トイレでお過ごしいただく事になります・・・」
との、むごいお答え!!


しかし、しかし、その時、その病室の患者達はただならぬ、やっかいな入院患者がそろっておりました。
Aさん、企業勤務の薬剤師
Bさん、地元消防署の救急隊員
私、企業勤務の衛生管理者
私だけちょっと見劣りしますが、日頃より安全衛生業務に携わっている人間達ですので、待遇改善の善処を求めて交渉を開始!!。

外科病棟で全員歩けますので、簡易トイレの横での食事は衛生的にも、メンタル的にも厳しすぎると主張!!

結果、1時間後我々の主張を通していただき、病室交換でトイレ前の部屋へ移動、見事トイレを勝ち取りました。
ほっと安堵の心地となりましたが、三度の食事は弁当容器となり、汁もの麺類は禁止、休憩室、自販機、シャワー室もすべて使用不可、トイレの手洗いの冷水で髭をそり、体を拭く毎日となりました。

 

小さな洗面台ですが、これに救われました。

でもこの季節、冷水での髭剃り、体拭きは辛いす・・・・(涙)

 


そして確実に変わっちゃった朝食の一コマ・・・(涙)

 

肩の痛みもさることながら、自分達の体調に関わらず隔離される状況とは、かように辛いものかと、実感いたしました。

 


 

 

ただ術後の経過は良く、傷の方はどんどん良くなっていく感じ~♪♪

 

その一方で、我々の点滴や包帯替え、食事などをケアするごとに看護師さん達は、防護服や感染の可能性のあるものを一時保管する必要があるため、ペール缶がどんどん積み重なっていきます。

本当にご苦労がしのばれます。

 

そして5日目の朝を迎え、さらに戦慄の瞬間が!?
本来の病状も回復してきたので、退院と自宅での隔離を視野に入れ、あらためて我々に対しPCR検査が実施されました。
もしや、自分も陽性となってはいないか?
感染は広がっているのではないか?


結果・・・
私のみ陰性、他の方は陽性となり、陽性者の隔離病室へ移動となってしまいました。
残念ながら懸念は半分当たっておりました。
半ば、同志となっていた同病室の皆さんの、さらなる隔離は心苦しく、なんとも悲しい気分。
それでも気を取り直し、このままここに居ても良いことは無しということで、その日の夕刻、何とか退院という運びとなりました。

 

最後のお弁当はちょっと豪華な感じが・・・・!?

 

最終日に半日だけ使わせていただいた個室がなんとなく物寂しい・・・


濃厚接触者待機間はまだ2日残っておりましたので、後の2日は自宅での隔離とさせていただきました。
まあ、3月に本物に感染しておりましたので、自宅隔離は慣れたものです。

しかし、私が最終的に陽性とならずにすんだのは、3月の感染のせいか?その後のワクチンのせいか?は分かりませんが、なんとか逃げ延びてきました。
退院後も同室だった患者さんとはLINEなどでコミュニケーションを取り続け、1週間後には退院された様です。

さてさて、全身麻酔による手術も大変な経験でしたが、それに加えての院内感染。
全入院患者はPCR検査が義務付けされており、陰性を確認されて入院しても、どこからかウイルスは侵入する。
これは確率論から言って、指摘しても仕方のない事ですが、院内感染発生後の管理体制については、緊急性のない外来患者を抑止してでも、入院患者に配慮した体制を決めておいて欲しかったなぁ~💦
もちろん入院中の看護師さん達の献身的な看護については感謝の言葉しかありません。
しかし、これだけウイルス感染が日常的になってきた状況に対し、合理的かつ納得性のある管理体制を事前に決めておく事は、お忙しいとは思いますが、医療関係者の皆さんにはお願いしたいと思います。

 

さて、年末最後のブログが、とんだ報告になってしまいましたが、現在は通院しつつも元気にやっております。

今年の落語の総括などもしたかったのですが、ちょっと時間が取れません。

ぼちぼち、来年の落語会の予定も入ってきておりますので、折に触れご紹介いたします。

 

「おっと、もうこんな時間だ、八っつあんが、あたしの鎖骨の釘にホウキをかけに来ないうちに早寝して傷を治さなきゃいけない!!」

そんなわけで、皆様、怪我とコロナには十分ご注意いただいて、良いお年をお迎えくださいませ。