普通、83歳だったら引退でしょう。

私の親父は84歳ですが、もう引退してます。

その仲代達矢さんがまだ現役で、

それも喜劇をやっておられる。



無名塾の定期公演で新しい喜劇にチャレンジして、

上質な笑いを巻き起こしているらしい。

生涯現役。

仲代さんと言えば、黒澤明監督の「椿三十郎」で椿三十郎(三船敏郎)と

室戸半兵衛役でラストの名シーンや、最近では「影武者」の名演技が印象に残っている。



その彼が喜劇とは。



人生、とことん追求している人には終わりが無いんやなぁ~。

喜劇、見てみたい。

でも、東京公演は9月まで無いそうです。


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日経新聞より

 仲代達矢が83歳にして喜劇の花を咲かせている。自ら創設した無名塾の40周年記念公演「おれたちは天使じゃない」で詐欺師を演じ=写真((C)石川純)、観客を沸かせているのだ。

 無名塾はミュージカルで知られる劇(サム&ベッラ・スピーワック作)をセリフ劇で上演。南米のフランス植民地で労働させられる囚人たちが、窮地に陥る家族にかかわって騒動を起こす話だ。

 囚人服を着た仲代は体をゆすり、声を震わせ、若い役者と組み合う。帳簿を繰って金回りについてまくしたてる、あやしさ。婦人をやりこめて金を巻き上げる、したたかさ。足腰の強さに驚かされるが、若い役者ならたしなめられそうな大仰なセリフがふわふわと面白いのにもっとびっくりする。

 相性のいい演出家、丹野郁弓と組んで近年は独り芝居「バリモア」などで喜劇に開眼。セリフ覚えと格闘する「綱渡りのような」演技から、地肌にあるおかしみが自然にこぼれでるようだ。

 石川県から始まった公演は、このあと静岡県、関西各地を巡る。