今年2月に、四間飛車穴熊を指すうえでというものを投稿しました。

その記事では四間飛車穴熊を指すにあたって、遭遇しやすい対策をまとめました。

 

今回はそのノーマル三間飛車版をまとめてみようと思います。

これをまとめることでその後の展開を体系的に表すことができるようになりますので、こちらとしても対策の対策を用意しやすくなるというわけです。

 

急戦

・棒銀

・袖飛車

・右四間飛車

・4五歩早仕掛け

・4六銀⇒3五歩型

 

持久戦

・左美濃(銀冠)

・5筋位取り

・玉頭位取り

・居飛車穴熊4四歩型

・飛車穴熊4四歩型

 

その他

・飯島流引き角戦法

・鳥刺し(嬉野流)

 

ざっと書き出すとこのくらいでしょうか。

私は初手▲7八飛戦法経由でノーマル三間飛車に組むため、筋違い角などへの遭遇もなく、比較的想定局面に押し込みやすいかなと感じています。

つまりは再現性が高いということです。

将棋における再現性の高さはすなわち、経験値で優位性を保持できるのと同義で、アドバンテージになりやすいです。

 

以前渡辺名人が「居飛車党は対居飛車への対応が七割で、三割しか振り飛車対策に割けないのに対して、振り飛車党は対居飛車に七割割けるので、振り飛車の方が経験値で優位を得やすい」「さらにいえば振り飛車もゴキゲン中飛車や四間飛車、石田流など多岐にわたるため、実際は振り飛車党は居飛車党に対して、10倍近い蓄積がある」といった話をされていました。

 

文字が詰まってわかりづらいですが、要は振り飛車党の方が事前準備と経験値を活かしやすいというわけです。

しかも想定局面に持ち込みやすい戦法という性質もあって、かなり序盤で優位を得やすいです。

 

早石田なんかは対策が整備されたために正確に指されると序盤で優位をつけづらい=勝ちやすさが得難いですし、角交換四間飛車などは互角に捌き合うために格上相手に力勝負を挑むことが多くなってしまう=力負けする対戦が発生しやすいです。

そういう意味では勝ちやすくて負けにくいというのが、三間飛車の優秀さかなと考えています。

 

長くなりましたがまとめると、

上記の対策がノーマル三間飛車を指すにあたって遭遇するものであり、相手から変化しづらいために対策の対策を用意しやすいということです。

 

どこかでこれらをひとつずつ自分用の研究ノートとして紐解いていければと考えています。