先日の記事『洋服の数を数えてみました 』の続きです.
まだやっとったんかっちゅう…

その後さらに審査を重ね,このようになりました.

【コート・ブルゾン】4
【ジャケット】2
【ニット】3
【はおるもの】6
【シャツ】1
【プルオーバー】3
【カットソー・Tシャツ】4

【ワンピース】8
【パンツ】3
【スカート】8

合計42着です.

最近読んだ水野正夫さんの本の中に面白い考察がありました.

わたしたち日本人は,着物をもつかのごとく洋服を持つようになってしまったのがそもそも間違いだった,と.

我が国では貴金属や宝石を身につける習慣がなかっただけに着物に貴金属以上のお金をかけた.すぐにお金に替えられる着物は財産として扱われて,余裕が出来ると一枚でも多く残そうと自分では着られないほどの数をせっせと作った…つまり数で勝負だったようです.

一方洋服は複数のピースをいかに組み合わせるか,一日の中でさえ四季のあるようなヨーロッパの風土のなかで,多様な着まわしにどれだけ対応できるかが問題で,数よりも着こなしそのものが大切になってくる.着物は一枚で成立する衣服,洋服は組み合わせる衣服.

それを我が国に洋服が入ってきて,着物のスピリットのままで洋服をたくさん持ってしまっているのではないか.屑のような洋服さえ大切にしまいこんでいるんじゃないか,とのこと.新鮮な視点でおもしろかったです.良き時代のエレガンスがそこかしこに香り立つような,素敵すぎる本でした.

そしてこれは別の本から.
シャネルが顧客の金満家マダムにいった有名なセリフ.
『マダム!あなたはすでに今シーズン3着も私の店から買ったではありませんか.これ以上買ったらどうやっておしゃれするのですか!』

少数精鋭で持ち過ぎないこと.
そうすればこそ本当に必要なものだけ見えてくるのだと思います.


今回整理をして,こうして記事にしていて改めて思ったのですが,ひとつひとつのピースをみて好きかどうかだけではダメなのかもしれないということ.チームとしてどれだけ親密にオーガナイズされているかが大切だと思いました.新しいメンバーとしてチームに迎え入れられるには,それ単品でどれだけ素敵だとしても,なんらかの役割をもって必要とされなければ.慎重になります,真剣です.

どんなに素晴らしい俳優でも,その舞台の中でぴったりはまる役柄がなければ起用されない.そういう事じゃないかなと思うのです.シャネル・スーツは完成された素晴らしい洋服です.が,私のクローゼットというドラマでは現在ぴったりしっくり収まる役どころはありません…というふうに.

とはいえ,
それでもこれが好きなんだ!!!
と思えば自由に持てばいいと思います.
ルールはないのですから(^o^)
先日、おもうところあって自分の洋服を数えてみました。インナーをのぞいてちょうど50着でした。

内訳は・・・

【コート・ブルゾン】6
【ジャケット】2
【ニット】3
【はおるもの】7
【シャツ】1
【プルオーバー】3
【カットソー・Tシャツ】4

【ワンピース】11
【パンツ】4
【スカート】10

案外もっててびっくり~。でもこれ平均よりかなり少ないと思います。シンプルワードローブを目指す人から、目標50着!とはよく聞くからです。わたしはまだまだ無駄があって、もっと減らしたいなと思っているのですが。ワンピよ、11着もあったのか!これには驚きました。。。あまり持ってないと思っていたからです。(もってないから。。とおもって買い足していたら増えたのかも)

数えたあと、マトリクスに分けてみたらどんな感じだろうとおもって、縦軸をベーシックカラーとカラフル、横軸をカジュアルとエレガントとして、振り分けてみたところ、いろいろ面白い発見もありました。いちばん多かったのがベーシックカラー(黒・グレー・ベージュなど)でエレガントなゾーン。思いがけず多かったのは、カラフルでカジュアルなゾーン(紫多し)。ゼロだったのはカラフルでエレガント。

これらの作業で客観的に見ることが出来たのかはしりませんが、さらに6着減らして44着になりました。減らしたものはこれ。

・着心地が窮屈でめっきり出番の減ったスキニー(まだ買って半年・・・涙)
・シルエットが古いスカート(しかし男性には好評)(4年選手)
・便利でしょっちゅう着てしまうが、ちょっと自分のイメージと違うスカート(4年選手)
・オバアチャンぽいカラーなうえ洗濯で縮み、さらに3箇所穴があいてしまったが、質がいいのでとっていたカーディガン(4年?)
・これまたイメージがかわいすぎてなにか違うコート(2年選手)
・毛玉の目立つ緑ワンピース(4年選手)

あと、あまりにも古いキルティングコートは、おそらくお金を出してもまた買いたいくらい好きなので、新しい物を手に入れたらばさようならしようかと思います。それまではボロいけどキマス。

いま総数は少ないですけど、そのほうがいつもすっきり着られるし、メンテも行き届くし、迷わないし、いいなとおもっております。劣化が目立つけど、この冬で着倒そうと思っているものも何着かあるので、もう少し減ると思います。

今回数えるに当たって、実際にクローゼットを見ながら数えたのでなく、ほとんどそらで覚えていました。記憶に上がってこなかったのは4着でした。これはつまり、自分のあたまで管理できる範囲内に収まってると思っていいのかもしれません。


アインシュタインは全く同じコーディネイトを7日分そろえて曜日で着まわしていたようですね。その域にはまだまだ。


年明けからそんなことしてました。。。今年もよろしくおねがいいたします。





光の音 闇の音
南港ATCサンセットホールにて、ヴァイオリン、チェロ
とのトリオでピアソラのプログラムをお届けします。なんと~入場無料です☆


アルゼンチンは1月が真夏。だから組曲『ブエノスアイレスの四季』も夏からはじまるんですねぇ。働く気、ありませーーん!って感じのサウンド目指します。


このコンサートはリハーサルたくさんやりました!ベースレスのトリオ、tangoのベースラインが難しくて、ベースのフジタツに弾いてみてもらったり。録音してみて自分のビート感にがっかりしたり(。。。思ってたんと違う!)右手と左手の人格の違いをほかのふたりに指摘されて発見したり。(あくの強い左ゴンザレス、尻軽な右マイコー)

とかなんとかいって楽しんでます。ドレスも着ません、ワルだから。
忘年会の前に、ふらりと遊びに来てくださいませ^^




大阪音楽大学presents『Daionコンサート』

2012/12/8(土)17:00~18:00

ヴァイオリン:田久保友妃
チェロ:竹中裕深
ピアノ:本多千紘

内容:ブエノスアイレスの四季、オブリビオン、など。
入場料:無料
場所:大阪南港ATC ITM棟10F 南港サンセットホール

大阪市住之江区南港北2-1-10

大阪市営南港ポートタウン線トレードセンター前駅2番出
口すぐ
車: 阪神高速湾岸線南港北出口より約10分
駐車場: 2200台 (200円/30分 2時間以降は150円/30分 (※平日は最大800円))