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今日のテーマは「勝ちダルマの寺「勝尾寺」 その1」
大阪府箕面市にある「勝ちダルマ」で有名な「勝尾寺」。
境内は、きれいに舗装がされていて道幅も広く非常に歩きやすいく、境内はなんと8万坪の広さがあります。
そんな勝尾寺の成り立ちですが、当初は「勝尾寺(かつおうじ)」という名称ではなく、「弥勒寺(みろくじ)」でした。
勝尾寺の成り立ちは、奈良時代末期に双子の善仲と善算が当地に草庵を構えて修行に入り、後に2人のもとへ弟子入りした開成王子が「弥勒寺」として建立したことに始まります。
その後、加持祈祷の効果で名を上げた6代目座主の行巡のもとに、清和天皇の勅使が訪れ、「天皇の病快癒のために下山して祈願せよ」との命が下されました。
しかし、修行中で寺を離れることができなかった行巡は、出向くことなく寺から祈祷し、見事、病を治しました。
喜んだ清和天皇は、国を治める天皇(=王)に勝った寺ということで「勝王寺」と命名。
だが行巡は、その名称を名乗るのは憚られるとし、「王」を「尾」に変え、読み方はそのままにしたと伝わっています。
「お」ではなく「おう」と読むことには、歴史が深く関わっていました。
また、勝尾寺での「勝つ」とは、他者を打ち負かすことではなく、自分の弱い心に負けないという意味で使っているのだそう。
自分と向き合い、自分の弱い心に打ち勝つというお寺。
次回は、勝尾寺の名物であるダルマについて。
ほはば飯塚