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今日のテーマは「JR京葉線に幕張豊砂駅開業」
2023年3月、JR京葉線の新習志野駅~海浜幕張駅間に「幕張豊砂駅」が開業しました。
JR京葉線の18番目の駅で、千葉市美浜区の幕張新都心の西側に位置し、千葉県内のJRとしては武蔵野線の東松戸駅以来となる25年ぶりの新駅。
ホームは東京方面への上り線が2階の高架上にあり、蘇我方面への下り線が地上という、段違いの珍しい構造となっています。
かつて幕張新都心一帯は遠浅の海が広がっていた場所で、1980年に埋め立て工事が完了しました。
その後、海浜幕張駅や公園などが整備され、89年に日本最大級のコンベンション施設「幕張メッセ」がオープン。
新駅構想は、91年に幕張新都心の開発を手がけた千葉県がJR東日本に設置を要請したことから始まり、94年に新駅設置促進期成同盟の準備会が発足しました。
しかし、幕張メッセやマリンスタジアム、高層ビルの開発が進んだ海浜幕張駅周辺の「中心地区」とは異なり、新駅構想があった「拡大地区」はバブル経済崩壊の影響を受け企業立地が進まず、広大な空き地が広がったままで、新駅構想は98年に白紙状態に戻ります。
その後、2013年12月にイオンが、本社のある幕張新都心に、旗艦店となる巨大なショッピングセンター「イオンモール幕張新都心」を開業。
敷地面積は約19万2千平方メートル、延床面積は約40万2千平方メートルに及び、約7300台分の駐車スペースを確保しています。
これを機に、一度立ち消えになった新駅構想が復活。
15年に新駅設置調査会、17年に設置協議会が発足し、千葉県、千葉市、イオンモールが話し合いを進め、海浜幕張駅と新習志野駅の間に新駅を設置するようJR東日本に要請、18年4月に新駅開設が決まりました。
新駅開設で最も大きな恩恵を受けるのは、駅の目の前に位置する「イオンモール幕張新都心」。
同店では10年前の開業以来、顧客のほとんどがアクセスにマイカーを利用していたこともあり、新駅建設費用の2分の1をイオンモールが負担、千葉県と千葉市、JR東日本はそれぞれ6分の1ずつを負担することで合意し、20年5月から建設が始まりました。
イオンモールは新駅開設に合わせる形で、大幅なテナント店舗の入れ替えやリニューアルも計画。
また、JR東日本は駅前に宿泊特化型ホテル「JR東日本ホテルメッツ幕張豊砂」を建設中で、来年春の開業を予定しています。
これまで、幕張新都心の中心地域にある幕張メッセやZOZOマリンスタジアムなどへの鉄道での訪問は「海浜幕張駅」に集中していましたが、「幕張豊砂駅」の開設により分散化できます。
さらに、新駅の開業によって幕張新都心への企業進出に弾みがつくかが注目されます。
ほはば飯塚