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今日のテーマは「子午線のまち明石で盛り上がる「時のウィーク」 その1」
6月10日は「時の記念日」。
日本の標準時東経135度が通過する「子午線のまち明石」では、6月10日の週を「時のウィーク」と定め、市内各地で様々なイベントが開催されます。
時の記念日は1920年、国民生活改善のための時間尊重の趣旨から制定されました。
天智天皇が671年に水時計を作り、大津宮に置いて鐘鼓を打って時報を開始し、その日を現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に直して6月10日を時の記念日としたのが由来となります。
一方、子午線は1884年の国際子午線会議でグリニッジ天文台を通る子午線を経度の基本とし、そこから経度が15度ずつ隔たる毎に1時間ずつ時差を持つ時刻を各国で使用することが決まりました。
この決定を受けて、日本でも1886年に東経135度の子午線の時、9時間の時差を日本標準時とすることを制定し、1888年1月1日から実施となりました。
東経135度を通過する自治体は数多くありますが、明石市ではその歴史を振り返ると地域住民による標準時のまちとしての市民の思いが強かったことがうかがえます。
1910年に日本最初の標識「大日本中央標準時子午線通過地識標」が建立されたのも明石市で、地元の小学校教師の有志がお金を出し合って建てられたそう。
さらに、1928年の天体測量の結果に基づいて、同年に子午線標示柱も建てられています。
「あきつ」の古名を持つトンボが「あきつ島」(日本)の象徴として乗っているもの。
明石の観光協会によると、SF漫画作家の松本零士さんが幼少期に見て宇宙に興味を持つきっかけとなった標識とのこと。
次回は明石と子午線のまちの歴史と、時のウィークについて。
ほはば飯塚