業界を良くするために
世の中をよくするために
ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「ペイペイ」
支払額の20%還元という、インパクト抜群のキャンペーンを展開しているペイペイ。
ソフトバンクとヤフーが共同出資しているスマホ決済サービス会社です。
利用者の集中でシステム障害が起きてサービス停止するなど、ちょっとした社会現象に。
ポケモンGOを彷彿とさせます。
スマホ決済はすでにサービスが乱立している状態。
その中でペイペイは一歩抜け出した感があります。
今回のキャンペーン、20%還元なので100円のジュースを買うと20円戻ってくるというものですが、広告のコピーは「100億円あげちゃう」キャンペーン。
これも上手なPRです。
LINEがみずほ銀行と共同で銀行を立ち上げるニュースもありましたが、LINEもスマホ決済を進めています。
ネット企業がリアルな金融、特に決済部分に参入してくるというのはフィンテックの中でも大きな社会的インパクトになるのではないか、と思います。
これまではネットで完結していたものが、ネットがないと完結しない、に移り変わっているような社会インフラの転換。
インターネットが出てきた1990年代後半に起こったビジネスモデル転換に近い動きが、ペイペイだけに限らずリアルな事業をひっくり返す形で起こっている気がします。
既存の「業界」という捉え方も薄れていき、「業界特有の」という言葉が廃れていくのではないか、と感じさせる、今回のペイペイキャンペーンでした。
キャンペーン終了は2019年3月31日か、100億円がなくなるまで。
ペイペイとしては決済というユーザー体験を500億円分買えるという確実な広告戦略。
広告戦略で一気に広げられる大手の強みは今も昔も変わりません。
ほはば飯塚