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ほはばが業界の方に続いて一般企業の方々からも学ばせてもらおう!というブログ。
今日のテーマは「LPWA」
LPWA。
通信方式の一種で、消費電力を抑えて遠距離通信ができるというもの。
今後のIoTでは、従来のインターネットなどの通信とは違って、データサイズは小さいけれども高頻度な通信が必要で、なおかつ低消費電力のデバイスが求められます。
それを実現するのがLPWA、という規格です。
そのLPWA、民間企業だけでなく自治体も着目していて、行政サービスの拡充を狙って街ごとLPWAのエリアを構築する例もあります。
たとえば、福岡県糸島市。
市内を流れる小規模な河川や農業用水路、ため池などにLPWA内蔵の水位センサーを取り付けて監視しています。
機能を絞ることで従来の水位計よりも9割以上安い価格になっていて、きめ細かい水位変化情報の取得はせずに水門を開けるかどうかの判断情報に割り切って一定の水位を超えたかどうかだけがわかる仕様に。
兵庫県豊岡市では、市内の水田60か所にセンサーを設置。
水位と水温に加え、一部では気温も測定しています。
センサーは単2乾電池3本で動き、1時間ごとにデータを送る場合は田植えから収穫までの約半年間、電池交換が不要。
豊岡市では絶滅したコウノトリを自然界で再び繁殖させる取り組みをしており、そのためにコウノトリの餌となるカエルやヤゴが自然界で育つことが不可欠になっています。
ただ、無農薬や減農薬で行うと雑草が生えやすくなり稲の生育に悪影響が及ぶため、雑草が生えにくい水位5~8センチを維持しています。
このセンサーを設置する前は、農家が毎日40分かけて水田を見回って水位を確認、調整していましたが、設置後はその時間が3分の1に短縮。
他にもガスメーターの検針に検針員の訪問検針を不要にするなど、活用方法が広がっています。
携帯やインターネットだけが通信ではありません。
これも働き方改革ですね。
ほはば飯塚