ちゃんと読んだだろうか?

昨日だけで4つの記事をリブログした。一応ここにもリンクを貼っておく。

リブログ”ドラマ「FIANL CUT」4”
”ドラマ「隣の家族は青く見える」5”
リブログ”「ワイドナショー」1”
リブログ”ドラマ「アンナチュラル」4”

これまでにも何度か紹介している神谷浩二先生のブログである。

そして気づいているだろうか?

ここで良いとされている考え方は、科学的思考そのものだということを。

相手をよく知り、自分をよく知る。思い込みにとらわれず、事実ありのままを見る。いい結果が出てない現実をごまかさず向かい合う。

自分が経験してきたこと、自分が見てきたこと、考えてきたことだけにとらわれないようにする。
これは、「論理の落とし穴」のひとつである、「少数の統計」や「観測結果の選り好み」をやめようということだ。

このカウンセリングで行われている「話し合う」は「トンデモ話検出キット」の「議論の俎上に乗せろ」と同じこと。
議論は、科学的思考には不可欠だ。

ついでに言うと、これは「裏付けをとれ」にも通じる。
なぜかと言うと、「人の気持ち」というのは科学の実験や殺人事件のように物的証拠を出せない。だから、証言から判断せざるを得ないところがある。
”ドラマ「隣の家族は青く見える」5”の中で話し合ってもいないのに、自分の中の考え方だけで相手の気持ちを決めつけてしまっているシーンなどは、「議論」もしていないし「裏付け」も取っていない典型的シーンと言える。

神谷先生の言うとおり、人が自分の感覚だけで他人、ひいてはこの世界のことすべてを決めつけて、しかもそれに気づかないことは、実際にはそう難しくないはずの人間関係を複雑にし、解決できるはずの問題を解決せず、それどころか問題にならないはずのことを大問題にしてしまう。

これでは生きづらくなるばかりだ。

そして、それを解決する方法はやはり科学的思考法だ。

「裏づけを取り」、人と「議論」をし、広く多くの視点を持ち「仮説を複数立て」、「論理の落とし穴」にはまっていないかチェックをする。

今の世の中、科学と人の気持ちというのは相反するものとされているようだ。

「論理なんかで人の気持ちはわからない!」
「科学なんて人間関係には何の役にも立たない!」
「科学は人の気持ちを無視して理屈ばっかり押し付ける!」


しかし、これらも神谷先生のブログで何度も問題視されている「自分の感覚を押し付ける」ということに過ぎない。

冷静に、事実ありのままを見てみれば、人間関係をよくしていくのに必要な考え方は、科学的思考法そのものだ。

もし、科学によって他人の気持ちを無視していた人間がいたとしたら、それは科学のうち考え方ではなく科学の理論をよく考えもせず押し付けようとしているだけの人間だ。

それは「自分の感覚を押し付けている」のと大差ない。

俺が言っているのは、科学という木の葉の葉脈となっている思考法を人の言葉、気持ち、ひいては自分の言葉と気持ちにも当てはめてみようということだ。

嫌がる人もいるだろうがはっきり言っておく。

人間関係のために科学は必要だ。

人は、正しい考え方をするために、科学から、理屈から逃げてはいけないと思う。

そしてその正しい考え方こそが、最終的には最も多くの人を、最も幸福にするのだと俺は信じる。

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