ビッグモーターの経営陣の刑事責任、逮捕はあるか?
ここにも注目が集まっていますが、専門家の大方の予想はない。
いずれにしても、立件するにはかなりハードルが高いということです。
しかしながら…
こういった経済事件の場合は法律の解釈よりも、逮捕するか、しないかです。
いわゆる特捜案件…
逮捕、もしくは調書して、落とせるかどうかの判断だと思います。
さらにいえば、堀江貴文氏や花蜜幸伸氏のケースでわかるとおり、人の認否とは関係ないようですから、ある程度国民が納得するストーリーがつくれるか。
このへんにかかってくると思います。
ストーリーについては、行政が一気に動いたとおり、逃げ得は許さないということで申し分ありません。
そうなると、誰をターゲットにするか。
元社長はブレることがなさそうなので落とすことは難しいそうです。
そこで考えられるのは、表に出てきていない元副社長ということになるのではないでしょうか。
(あくまでも刑事責任を問うた場合ですが)
先日、以前、元社長を取材したことがあるという記者に聞いた話だと、しっかりとした経営理念を持った人だったということでした。
これは、元社員の取材記事にも書かれていましたが、元社長はいわゆる親分肌。本質的には言葉は悪く厳しいが面倒見のいい人なのでしょう。
そうでなければ、企業は成長しませんし、もっと、早い段階で、人が離れていってしまい崩壊しています。
今回の不正がいつごろから行われたのか、この時点でははっきりしていませんが、少なくとも創業当初から行われていたことではなかったと思います。むしろ、急成長を果たし、成長が鈍化あたりからなのではないでしょうか。
この時期になると、人数も増え、トップが現場の人の顔がわからなくなります。
ようは、トップの考えが伝わりにくくなる。
そうなると…現場がトップの考えを歪曲して伝えてしまうケースが見られるようになります。
いわゆる裸の王様状態というわけです。
そのあとは大きく分けると、クーデターを起こされ追い出されるか、神格化されていくかになるのですが、ビッグモーターの場合は後者だったのでしょう。
そこに登場したのが息子である元副社長です。
これも二代目の宿命といえばそれまでなのですが、独自性を出しすぎれば反発、なさすぎると成長しない…
よく三代目が会社をつぶすと言いますが、その要因をつくるのは大抵二代目だったりします。
ビッグモーターの元副社長は早稲田大学出身、MBAを取得とありますから、一般的にはかなり優秀な人のようです。
叩き上げの人情派社長と理論派の副社長。
どういったケミが起こるかはわかりませんが、聞くところによると、この副社長に評判はあまりよろしくないですから、ビッグモーターに関してはあまり望ましくなかったようです。
元副社長が特捜の調書(取り調べ)に耐えられるかどうか…
これも最終的にはお上の判断。
大規模買収事件の不起訴示唆で信用がた落ちの特捜部が動くかどうか…
ここに注目です。
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