以前から問題視していた熱間時に2500回転近辺でグズる事は思い込みや誤解も含め諸説あったのですが、その原因は低速域の空燃比が異常に濃かったことと知ったことは以前書き込みしました。

 

 

 

 

それから色々と考えたり情報を集めたりしていたのですが、意を決してMotoJPさんのECU書換えを実施することに決め、昨日ECUを取り付け本日実走したのでご報告致します。

 

【決心した理由】

1.低速グズり問題はこれで解決出来るか? 他のメリットはあるか。

 さすがにお金を出してZX-4RのECU書換をしている人はまだ少ないようですが、運良くモニターに当選した方の感想がyoutubeに上がってたので参考にしました。簡単に言うと絶賛でした。当然グズりは解決しギクシャクも無くなったとのこと。

 

2.大金(6万円ちょっと)を出したのにカワサキから本件のリコールが出たら泣くけど・・

 25Rの時はエンジンがかからない問題に対してリコールが出たそうです。が、グズり問題はそこまで深刻ではない。中には自分の乗り方では気にしないという方もいらっしゃいました。個体差があるのか、そうでなければ渋滞がない地方なのでしょう。

あくまで今現在の私の思い込みですが、リコールやサービスキャンペーンにはならないと思います。販売店への工賃補償も馬鹿にならんでしょうし。

 

3.実はもう一つ決心した理由があります。それはこの動画です。

 

 

 

 

車種は違いますが、現代の燃調の考え方が実に良く脳に入る説明をされています。珍しい名字の方なので社長の息子さんか親族ではないかと勝手に想像してますが、やはり「説明の技術」は大切だなと思いました。

 

安い物ではないが、まぁマフラーを交換するより全然安い、よし! 書換を依頼しよう! と決心したのでありました。

 

ZX-4Rの低速グズりを解決するには基本コースに加え、オプション1の燃調マップへの最適化が必要でしたので、費用は54,780+11,000+900(送料)=66,680になります。

 

MotoJPさんに持ち込んでの作業代は無料ですが、さすがに大分から横浜まで走って行けないので郵送対応です。地方に代理店は存在しますが書換自体は横浜のMotoJPさんでやっているので往復の輸送の間は代理店でカウルバラしてタンク外した状態で最低5日は預かってもらう必要があるし、工賃もけっこう高いのではないかと想像しました。なので今回は自分でタンク外して郵送、取り付けることとします。

 

実は決心してから連続して身内の不幸があって、すぐに発注出来なかったのですが、今週初めに自分でタンク外してECUを取り出し、宅急便で送りました。MotoJPさんの対応は早く、到着したその日に書き替えて返送頂きました。

 

 

【取外し取付作業】

 

カウルの外し方、タンクの外し方はZX-25Rと同じですのでNETのあちこちにやり方は紹介されています。詳しくはそれらをご参考下さい。

 

 

タンクからの配線(燃料計、燃料ポンプ)を外します。コネクタの爪をマイナスの時計ドライバーで押しながらコネクタを引くとするっと抜けます。(矢印)

 

 

 

あと、この配線をまとめるゴム製のバンドがあるので取り去ります。正直これはいらんやろと思いますが。ビビり防止かな?

 

 

 

 

 

タンクの後ろ側は4本のボルトでガッチリ固定されてますが、前はゴムのグロメットにタンクから生えた角(つの)みたいな棒に挿してあるだけです。ボルトを外すとタンクが転がり落ちるリスクがありそうです。怖かったので細い針金で保険をかけることにしました。(ビビり過ぎ?)

 


 

 

 

これで安心してタンク固定のボルト4本を外します。

 

 

 

矢印のボルトを外してタンクを少し浮かせます。そこそこ重たいのでギリギリまでガソリンが少ない状態にして正解でした。

 

 

 

 

燃料ホースは茶色のロックの少しすき間が拡がってる上の部分にマイナスドライバーを入れ、回転してこじ開けます。カチッとロックがずれます。引っ張るとホースがぬるっと抜けます。

 

 

簡単に抜けました。4,5滴ぐらいガソリンが落ちますので雑巾などで養生しておきます。

 

 

タンク左側面にゴムホースが2本生えてます。

 

 

これもぬるっと抜けます。あとで青い印でホースの左右を間違えないように。

 

 

タンクの角はここに刺さっていました。タンクを抱えて後ろ斜め上に引っ張ります。

 

 

 

 

 

 

ぶっとい配線はコネクタのところでカチッを簡単に抜けます。取っ手を回すとてこの原理でスポッとコネクタをはずせます。

 

 

 

 

 

 

ECUを取り去りました。左右の養生テープはカウルを全部外さなくてもタンクが外せるようにカウルのタンクに当たる部分を吊って曲げています。

 

 

 

 

 

これがECU。今時のバイクはこれがキモなんですね。

 

 

 

 

 

 

カワサキのECUはデンソーだろうと根拠無く思ってましたが、意外や三菱電機製。

 

 

 

 

 

なんとヤマト運輸の羽田の仕分けマシーンが故障して首都圏大混乱、MotoJPへの到着が3日かかりました(T-T)

でもMotoJPさんが即日作業して頂き、2日後に無事到着。

 

 

 

 

 

こういうチューニングしましたよシール。

 

 

 

 

元通りに作業して取付は終了・・・と簡単に書いてますが、タンクを取り付ける時が怖かった。角(つの)をゴムのグロメットに入れるのですが、タンクに隠れて角をどこに入れるか見えない。まるでイトナミの時、腹が出っ張りすぎて下が見えず、当てずっぽうで**を探してるような感じ(?) 前下にタンクをグッと押し込んで手前の固定ボルト穴が合致することが確認出来たらタンクを落とさないうちに4本のうち1本でも早くボルトを締めると安心です。

 

燃料ポンプの配線コネクターを確実に元通りにコネクトします。電気的に外したのはECU以外はここだけです。これを忘れるとエラー吐いてあとが面倒。

 

さぁ、これで取り付け作業は全て終了・・あれっ、カウルのどこかわからないが、やっぱりクリップが余った。毎回の事ながらへぼ作業やなぁ(笑)

 

 

 

 

 

 

さて、MotoJPさんの注意書きに従って、エンジンキーをON/OFFします。これを注意しないで適当にやるとエラーを吐き出してFI警告灯がつきっぱなしになったら店に行ってエラー履歴を消してもらわなければなりません。

 

 

 

 

キーをONして何もせず、OFFします。

 

 

 

 
 
 
キーをOFFして10秒以上待ちます。
多分この間にCANで通信して色々取り込んでる気配w
 
 
待ったら再びキーをONにしてメーターの表示がおかしくなってないことを確認してエンジンをかけます。
 
 
 
うまく出来ました。
 
 
 
【走行テストと感想】
 
さて、走行テストです。
エンジンかけます。 ちょっとスロットル回してみます。
 

おぉぉ、早速スムーズで鋭い吹け上がり!! 気温4度なのに最初からこれです。

 
なんか粉雪が降ってきましたが交通量が多くて凍結の心配が無い銭亀峠を通って別府へ行きます。
 

いやいやいや、なんと素晴らしい! 少し走っただけで違いがすごくわかる。

 
■どの回転域でも力強いトルク感!
■回転の立ち上がりが鋭くてスムーズ! ひっかかりが全くありません。
■クイックシフターが上げも下げもスコスコ入って快感です。クラッチ使うのは発信時と停車直前のみ。今までの低速での下げの引っかかりは全くなくなりました。
■回しまくって峠を下りて信号待ちの後、今まで必ず2500回転あたりでぐずついていましたが全く無くなりました。
■正確に燃費を測っていませんが、リアルタイムの表示を見るとスロットルOFFで減速している時の数値が少しだけ下がった(ガソリン食ってる)感じ。やはりドンツキ対策で燃料カットから少し出すように変更したからかも。
 
という感想です。
迷ったけどやって良かった。自分的にはマフラーより優先度高いと思ってます。(めいめい考え方が違うと思います)
 
 
【2024年4月5日追記】
  3月27日にカワサキからリコールが出まして、組み付け行程指示ミスとやらでプラグが損傷。交換するとのことで、もしかして低速グズりはこれが原因?説が出ました。しかし、youtube  Misovlogのミソネギさんによると、交換してもグズつきは発生し改善しなかったとことです。 今の所、解決策は私の知る限りECU書換しかありませんね。