朝5時、尿意で目が覚めてトイレに行き、おしっこを拭いたらおりものにピンクが混じっていた。おしるし?!と思ったけど2日前に検診で子宮口を指一本分広げられたので、またそのときの血が出てるのかな〜程度に思ってまた布団に入った。





そしたらドゥルルっと生理の血が出たような感覚があり、これおりものにしては量が多いなと思い再度トイレに行った。そしたら少しピンクがかった液体が尿漏れのようにじょろっと床に溢れた。





え、これ尿漏れ?!破水?!どっち??でもさすがにこんなに尿漏れしたことないよな???





頭パニックになりとりあえず夫を起こして病院に電話してすぐ行くことに。破水が続いてもいいようにオムツ型?というかショーツ型のナプキンをして行った。





病院は近いので歩いて行った。早速診てもらうと「破水してますね。このまま入院して明日になっても本陣痛が来ない場合は陣痛促進剤を使って分娩させましょう」とのこと。





陣痛が始まる前に破水が起こった場合、通常破水から24時間後までには自然に陣痛が起きるが、それよりも分娩が長期化すると細菌感染が起こるため促進剤を打って分娩させる必要があるらしい。





思ったより早くこの時が来てしまった...!!子宮口が硬いと言われていたのでてっきり予定日より遅く産まれてきそうだな〜明日無印良品行こうかなぐらいのん気に考えてたので、え、明日には産まれるの?!!!と予想外の早さにとまどいを隠せない。





旦那は病院の規則上付き添えないためここで一旦お別れした。





わたしはモニターでNSTを行いPCR検査をして、PCR検査結果が陰性とわかり次第病室に移動した。





4名同室だけどカーテンで仕切られているので患者さんの顔は見えない。プライバシーが守られていてほっとした。





4つのベッドのうち窓側2つが空いていてそのうちの1つを使っていいことになった。やったー窓側!と外を見たらもろうちのマンションが目の前にたっていて吹いた。これはもう近過ぎてもはや自宅出産と変わらない。





朝方からずっと起きてたのでめちゃお腹すいた...と思ったら朝食が出た。嬉しい。





パン2枚・マーガリン・コールスローサラダ・牛乳・甘夏





ここまではわかる。





春雨炒め





な ぜ な の か





いきなり洋食の朝食の中に和風の給食で出てきてとりあえず仕方なく食べているようなサブキャラ的メニューである味の薄い春雨炒めが混じっていた。協調性皆無。





ここは総合病院...おしゃれなご飯を望んではいけない...贅沢を言ってはいけない...





食後は抗生物質のアモキシシリンという薬を渡されて飲んだ。これは毎食後飲まないといけないらしい。





ビックリしたのが勝手に破水って出るの1回きりだと思いこんでたけど、相変わらずちょろちょろ破水し続けてついにはショーツ型ナプキンしてるのにベッドに漏れて看護師さんにシーツを替えてもらう始末に。





そして生理痛のような痛みが約10分間隔できている。これが微弱陣痛てやつか...





陣痛が我慢できないぐらい痛くなったらナースコールで呼んでくださいとのこと。やばい...本番が近づいてきている...





と思いながら過ごしてくうちに陣痛の波をうまくこなせるようになってきた。痛くなってきたら座って6秒間息をゆっくり吸い、6秒間ゆっくり息を吐くというのを3回繰り返せば治まった。









そうこうしてるうちに陣痛の間隔がまばらになってきた。あれ、こりゃ本番遠のいたかな??





そしてあっという間にお昼ごはんの時間になった。





献立は





白飯、高菜、味噌汁、アジのムニエル、もやしのサラダ





だった。見た目も味もザ・病院食。SNSで見かけた数々の美味しそうな入院食は全て幻だった...?





ダメよほげ子ここは総合病院。おしゃれな産院ではないの。





それにしても他人と同室でよく歯医者でかかってるようなオルゴール系の音楽なども一切なくずっと無音なの地味に気まずい。同じ部屋で食事は同時に別々のベッドで食べるので咀嚼音と食器の音をいかに抑えるかの技術が問われる。





そして診察をすると子宮口が指4本分開いていていい調子。バルーン入れて拡張させて本陣痛起こしていきましょう。難しかったら明日陣痛促進剤を入れていきましょうとのことだった。





ちなみにバルーンはこのとき入れたけど夜になると早速お股から外に飛び出てしまい、意味ないから取りましょうとなった。役立たずのバルーン。





今日の夜は陣痛起こしながら1人で分娩室で寝ることに。実質個室に泊まるのと同じなので嬉しい。





陣痛は夜のうちに5分間隔になった。もうここで夕飯の献立についてレポする余裕はなくなる。





陣痛終わったタイミングで寝ようとしても痛くて寝れない。ベッドに寝てると痛さを感じやすいのでわたしは椅子に座って痛さをごまかす作戦に出た。





コレと









コレを交互に使った。









このピンクの椅子はアクティブチェアっていってゆらゆら揺れて陣痛逃すやつ。





職員室にありそうな黒の椅子は座って回転しながら深呼吸して痛みを逃がすという第三者から見たらやばい奴な独自技を編み出した。





でも、結局どっち使ってもなんだかんだ痛いのと、椅子に座ってると睡眠がとれないというデメリットがあり、陣痛が発生しない瞬間はベッドで寝て、陣痛がきたら痛くてベッドから飛び起きるという地獄を延々と繰り返しで朝を迎えた。





続く