こんにちは。内科医 ひとちゃんです。

 
夏の季節に入ったのに、都内は、曇りがちですね。暑いばかりで、夏の爽快な青空とは、いかないようです。
皆さまの体調は、いかがでしょうか。
 
さて、私ごとで恐縮ですが、先日、52歳の誕生日を迎えました。
 
物心がついてから、約50年間も生きていると、この世の中の変化が、しみじみと実感できてくるものです。
 
私の幼い頃は、インターネットなんて、当然、夢のような話ですから、もちろん、携帯やLINEなんて、想像もつかないわけです。
 
今の時代は、いろいろな話題を知りうるかわりに、新聞、ネットなどの情報がすべてとなっていることも少なくありません。昔と比較すると、今の時代は、驚くほど、変化しています。
 
例えば、街では、お年寄りを多く、見かけますが、日本は、世界でも稀にみる超高齢社会となっているからですよね。
 
そして、金融面でも、日本の国債の多くを日銀が買い取るという、イビツな金融構造となり、他の国々の中央銀行から、懸念の声も上がっているほどです。
 
また、かつての一流企業の代表格である東芝が、米国での原子力発電事業に失敗し、2部上場に転落していますし、優れた技術を持つ国内企業か、海外企業の傘下に入ることも起きていますよね。つまり、「産業立国 日本」と言われた面影すら、
ないという人もいます。
 
 
 
医療の世界でも、医療、介護、福祉に関する分野の費用が、国家予算の相当な割合を占めるようになってきています。
 
国が、医療に関する支出を抑えようとしているのは、その為ですよね。
 
現在、お薬も後発品に置き換えの方針が、とられているのも、医療費の抑制が狙いとなっているのでしょうね。
 
医療費の抑制というと、好ましいことに聞こえますけれども、実は、これにより、多くの医療機関の経営が苦しいものになっています。
 
それを反映するように、医師専用のサイトでは、毎日のように、全国の病院の倒産が、報じられています。これは、どうしてでしょうか。
 
それは、診療報酬という医療機関の収入が、引き下げられる傾向があるからです。
 
つまり、医療機関が、ある患者さんの検査、治療を行っても、受け取れる金額が、年々、少なくなる傾向があるからです。介護保険の報酬も、今後、減らされることになっています。
 
 
 
 
しかしながら、こうなることは、40年以上前から、将来、医療福祉にかかる費用は、多額になることは、予想されていました。
 
しかしながら、抜本的な改革が、為されることなく、先送りされているうちに、現在の状況になったと言えるのでしょうか。
 
皆が、まだまだ、先のことだ。きっと、何とかなるに違いないと思っていたからです。
 
ある米国の会社経営者が言っておりましたが、日本人で、世界の中で、世界共通の公用語である英語で、ビジネスができる機会は、他の国々と比較して、極端に少ないそうです。
 
「日本に投資するのは、ギャンブルに近い。」
 
と言われた時には、私は、2度、聞き直した程です。
 
確かに思い当たることも多々、ありますが、世界から、日本をみると、少し、特殊な国に映るようです。
 
国内にいると判断しにくいですが、世界から、見れば、「Japan as No.1(日本が、世界一である。)」という時代の面影は、ないと言えるのです。
 
「50代が、日本をダメにした。」
 
とは、言われているようですが、今日は、
 
「50代は、ホントの経済のバブル期を知らないくせに、バブル期を語るな」という記事を見つけて、ちょっと、複雑な気持ちになりました。
 
さて、今日は、この辺にしておきましょうかね。なんだか、書いていても暗い気分になってしまいましたね。次回に続きます。
 
それでは、またバイバイ
 
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