こんにちは。内科医 ひとちゃんです![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
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6月最後の日曜日は、全国的に雨模様のようです。梅雨ですから、あたりまえですが。
皆さんの体調は、いかがでしょうか。
先週は、フリーアナウンサーで、市川 海老蔵さんの奥様である小林 麻央さんが、お亡くなりになり、多くの方々が悲しみ、落胆したことと思います![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
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小林麻央さんのブログ「KOKORO」は、私も読ませて頂いておりました。
多くの病に苦しむ方々の心の支えとなっていたことと思います。
麻央さん自身も
回復することを確信して、「KOKORO」を書いていらっしゃったのでは・・・・・
と思います。
麻央さんのご冥福をお祈り致します。
さて、麻央さんの命を奪った乳がんの発症
は、40歳以降にピークがあり、30歳代の発症率は、6%、20歳代では、1%程度とされるようです。
おそらく、Stage IVの遠隔転移の状態となるまで、治療が遅れたことには、
「30歳代の乳がん発症な割合は、6%に過ぎない」
という、医学的な統計による先入観も影響した可能性もあるかもしれません。
乳癌患者さん、100人のうちの6人ですから、普通に考えれば
30歳代女性の乳癌可能性は、少ないことになりますよね。
うろ覚えですが、授乳中であったと聞いたような気がします。乳腺炎の可能性が高いと考えられたのも、分かるような気がします。
では、1人の女性、個人でみたら、どうなのでしょうか。
これは、フィフティー・フィフティー(50:50)だと私は、思います。
ALL or Nothing (あるのか、ないのか)です
確率は、限りなく、0(ゼロ)でなければ、
0(ゼロ)を確信できるまでは、検査をするか、
経過観察をこまめにしていく
または、専門家にお願いする
これが、
「内科医 ひとちゃんの仕事の流儀」です。
ただね、病気の1番、最初のエピソードというのは、ごくごく、些細なことなのです。これは、経験からですけどね。
麻央さんの最初のエピソードも、検診で、異常を指摘されたことですよね。ご本人も心配されていたとか。
ただ、どうしてもね、
嫌われるんです。
患者さんにね。イヤ〜な顔をされるんです。
「縁起でもない」
「検査ばかりするつもり」
「ネットの情報では、大丈夫なはず」
「私は、忙しいのです。」
「前の病院では、問題無いって、言われている」
「ネガティヴなことを言うな」・・・・・・
とね。こちらも心が、ズタボロになります![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
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一方、「大丈夫、心配ありません(^。^)」![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
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というと
「さすがですね。」
「聞いて、重荷がとれた」
「やっぱり、来てよかった」
「これからも、健康管理を宜しく」
とね。非常に感謝をされるわけです。だから、むやみに◯◯の病気の疑いなどと本当は、言いたくないですよね。ツライところです![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/017.png)
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今回、麻央さんの癌の発見が、遅れた背景には、こんな医療を取り巻く環境もあるかと思ったりもします。
その後の治療法は、全てを総動員したのでしょうね。やれることは、すべてだと思います。抗ガン剤、放射線療法、高価な免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ)を投与されていたようです。
(温熱療法は、理論的にはOKですが、
効果は不明)
Stage IV、つまり、遠隔転移のある状況ですから、手術は、不可能ということになります。
「癌の原発巣を取り除くと、転移巣の治療コントロールがし易い」という話題(?)もあったような気もしますが、教科書的でなく、一般的ではないと思います。
他には、重量子線療法などもありますが、適応外であったのでしょうか。
緩和ケア治療も、積極的に行なわれたようですね。
「もう、少しだけ、痛みをとってあげたらなぁ」
とブログを読んでいて、思いましたけどね。
でも、あまり、痛みをやわらげるための麻薬を多くすると傾眠がちになり、
ブログを書いたり、お子さま達との時間を過ごしたりできなかった可能性もあるので、あれで、良かったのだと思ったりもします。
緩和ケアとは、最期の時にされるというイメージを持たれる方も多いと思いますが、そんなことは、ありません。
今の時代の緩和ケアは、「癌治療と同時に開始するものである。」と厚生労働省からの伝達もあり、緩和ケア医療を行う医師の認定もあります。
在宅医療の方針として、病院を退院をさせられたと思っている方もおられると思いますが、それは、誤りだと私は、思いますよ。
最期の時間を愛する子供達、海老蔵さん、お母様方と過ごせたことは、大変、素晴らしいことだと思います。
皆と住み慣れた同じ空間で、家族に見守られながら、命を終える・・・・・・。
ご家族からすれば、不安もあるし、ストレスもあると思いますし、大変なことだと思います。
しかし、病院のベッドで、天井を見つめながら、過ごす時間と家族がそばにいる日常の空間では、
患者さん本人の思いは、きっと、違うと思います。
その為に訪問医療、在宅医療というシステムがあり、その中に緩和ケア医療チームもあるわけですね。
といっても、なかなか、実際は難しいと考えるようなら、こんな方法もありますよね。
レッツメディカルガーデンクリニック東立石は、法人は、MXPG 医療法人ですが、関連施設として
「夢叶う杜(ゆめかなうもり)」
という施設があり、
癌末期の患者様も受け入れる体制が、整っています。部屋は個室で、その中は、私物の持ち込みが、自由です。
ある方は、お孫さんの写真が、
ある方は、自分の好きな絵画やコレクションが、
持ち込まれており、ご自分の部屋のように
なっています。
同じ施設内には、クリニックも併設され、医師がおります。
他にもMXPG の法人と同様な施設は、他にもあるのではないかと思います。自宅に帰る準備をしたり、
ご家族が、環境を整えたりする時間を作ることもできますし、ホスピスのように過ごすことも
可能です。
長くなりましたが、最後に麻央さんが、イギリスの報道機関 BBCに寄稿した内容です。
34歳という短い人生であっても、麻央さんにとっては、海老蔵さん、お子さま、お姉様の小林麻耶さんに囲まれた素敵な人生であったのかなぁなんて、思います。
一方で、医療に携わる者として、今一度、襟を正さなければならないと思います。
将来ある若い女性に、このような文章を書かせるような状況となってしまったことに・・です。
そして、病に苦しむ方も、麻央さんの言葉を
ときに、思い出して頂き、人生を豊かなものに
して頂きたいと思います。
時間が短い、長いではなく、いかに輝かせられるかどうかです。
そして、それができるかどうかは、
あなた自身の考え方、行動、そして、優しさ、
思いやりの心・・・・・・・・・・
と挙げればらキリがありませんが、要するに
あなたの人生の生き方そのものということになりますよね。
いずれにしても、どのような立場でも、麻央さんが、必死に病に立ち向かい、少しでも生きたいと願いながら、書いていた「KOKORO 」は、
これからも、多くの人々に勇気と希望を与えていくのではないかと思います。
あらためて、心から、小林麻央さんのご冥福を
お祈り致します。
また、ご家族の幸せな日々が、再び、戻り
笑顔で、暮らせる日がくることを
祈っております。
それでは、また![バイバイ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/128.png)
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レッツメディカルガーデンクリニック院長
小笠原 均
厚生労働省は、緩和ケア医療を行う医師に
国の定める一律の緩和ケア医療の内容を
指導しています。
講習会では、麻薬を始めとする
薬剤の使用方法、麻薬投与によるせん妄への
対処法から、癌治療に伴うメンタル疾患への
対処法、癌の告知の練習(グループワーク)などを
学びました。
写真は、今年2月に私が、正式な講習を受け、取得した修了証明と緩和ケア医療を行う医師であることを証明するバッジです。
講習会は、厚生労働省の意向を受けて、東京女子医大で、開催されました。
東京女子医大では、緩和ケア医療にも、力を入れており、受講者の指導を行うと共に、何か、困ったことがあれば、緩和ケア部直通の連絡も受けてくれるなど、緩和ケア医のサポートをしてくれますを約束して下さいました。
【お知らせ】![左差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/524.png)
![左差し](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/524.png)
○現在、葛飾区特定検診 実施中です(予約不要)
○ニンニク注射(キャンペーン中:500円)
プラセンタ注射(自由診療分: 1000円)
○在宅診療、通所リハビリ(嚥下訓練を含む) を
行っています。
○理学療法、鍼灸、マッサージ
◯デイサービス(昭楽)
◯短期滞在型の線維筋痛症治療(夢叶う杜)
◯都内往診、在宅医療、緩和ケア医療
◯健康診断、検診(葛飾区以外の方): 15,000円
(胸部レントゲン、採血、採尿、心電図)
◯英語にての、外国人の診察対応が可能
(We can understand the patient 's complain in English and examine blood test, can order medicine for Pt's symptoms)
◯通院中の方で、ご希望の方は、LINEにて連絡可能なシステムがあります。 (薬の調整等)
◯医療相談: hogadr.mxpg777@gmail.comへ
(若干、回答が遅くなることもあります。)
等を実施しております。
葛飾区、江戸川区、江東区、台東区等より、来院される方の送迎も致します。
MXPG
レッツメディカルガーデンクリニック東立石
東京都葛飾区東立石2-18-4(1階)
TEL 03-5671-5535. FAX. 03-5671-5536
【HP】
総合内科、リウマチ内科、整形外科、訪問診療
メンタルケア科、小児科(尾関Dr.)、
院長 小笠原 均