こんにちは。内科医 ひとちゃんです
日中は、日差しも強く、夏のような陽気ですね。
梅雨入り前の、貴重な晴天ですが、1日の寒暖差が応える方もいるでしょうか
さて、本日は、題名のとおり、「定期検診」の重要性について、お話したいと思います
「レッツメディカルガーデンクリニック東立石」では、4月から、医療法人社団 MXPG 関連の介護施設などの職員検診を行なっていましたが、ほぼ、終了の時期を迎えました
連日、10〜15人程度の職員が、毎日、押し寄せるわけですから、クリニックのスタッフは、大忙しの日々でした
採血、採尿、心電図、胸部レントゲンをこなしていくわけですから、それは、まるで、クリニック内が戦場のようになるときも、多かったですね。
正確に、何人かは、数えていないのですが、400〜500名程度でしょうか。もっと、人数は、多いかもしれませんね
年齢は、20歳代〜60歳代ということになるでしょうか。お仕事の疲れは、あるものの、
「自分でも、健康である。」
と思っている方ということになりますね
ところが、実際は、
1)貧血 30人程度
2)肝機能障害 45人程度
3)腎機能障害 25人程度
4)糖尿病(境界域をは含む). 10名程度
5)高脂血症 45〜55名程度
6)心電図異常 25名程度
7)高血圧(未治療). 30名程度
8)血液疾患 2名
9)甲状腺疾患疑い (甲状腺腫大) 1名
10)胸部レントゲン異常 (精密検査が、必要な方)
15〜20名程度
など、論文ではありませんので、おおよその数ですが、精密検査、或いは、治療が必要な方が、おりました
1)の貧血は、女性に多くて、ほとんどの方が、鉄欠乏貧血のパターンです。その場合は、鉄剤を服用する治療が、必要ですよね
2)の肝機能障害は、GOT値より、GPT価の方が高い脂肪肝のパターンですが、肝炎も否定は、できないので、精密検査が必要です。
3)の腎障害の中には、尿中のタンパク、血液(潜血)を認める方を含みますが、
尿タンパクは、腎炎等の有無について、
尿潜血では、更に、尿路系(腎臓〜膀胱)の癌なども疑われることから、尿の細胞診(癌細胞がないかを確認する検査)、更には、泌尿器科のある病院での、膀胱鏡が、必要となる場合もあります。
4)の糖尿病は、食事療法と運動療法より、治療が開始となりますが、HbA1値が、高い場合には、
経口の糖尿病薬を、服用して頂くこともありますよね。
(食事療法につては、またの機会にしますね)
6)の心電図異常は、心筋梗塞を以前に起こしたことがあるか？ということが、分かるだけでなく、
冠動脈という心臓の周囲の動脈の血流が、正常か？ということ、つまり、冠動脈の狭窄が有りそうか？ということも知ることが可能です。
これは、将来的に心筋梗塞を起こす可能性があるか？ということですよね。
また、不正脈は、もちろんのこと、心臓内の電気的な刺激が、正常に心房から、心室に伝わっているのか？などということを知ることが、可能です
10)の胸部レントゲンでは、肺癌を疑う病変がないかを確認するだけでなく、心不全の前兆がないか？肺が線維化(間質性肺炎と言います。)を起こしていないか？また、知らない内に肺結核などを
起こしていないか。なども分かるわけですね。
5)の高脂血症は、悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールが、高ければ、高血圧や動脈硬化を起こしてまいますから、食事療法を開始しながら、お薬を服用すろ方が、良いですよ
動脈硬化は、将来的に心筋梗塞、脳梗塞につながりますので、下げておいた方が良いのは、あたりまえですよね。
TG値(中性脂肪)、あまりにも高いと急性膵炎を起こすこともありますから、注意が必要です。
以上、簡単に検診の検査の結果で、知ることができる体の状態について、お話をしました
「健全な精神は、健康な身体に宿る。」と言いますから、定期的な検診は、キラキラした人生には、必要な条件となりますよね
それでは、また
