こんにちは。内科医 ひとちゃんですニコニコ

ゴールデン・ウィークも終わり、普段の日常が、戻り、いかが、お過ごしでしょうか
昨日は、雨模様のお天気で、アサから都内は小雨が散らつく日でした。

「こんな天気では、線維筋痛症や関節リウマチの方には、ツライ朝かなぁ。」

などと思いながら、車のエンジンをかけるとCDから、流れてきた曲は、たまたま、

ルイ・アームストロングの「What a wonderful world (この素晴らしき世界)」でしたキラキラ

しばらくの間、曲を聴いていて、ふと、思い出したことがあります。

この曲を初めて、聴いたのは、24歳の頃でしょうか。多分、夏の暑い日の夕方だったと思います。

その頃、私は、大学生であり、建設会社の社長さんが作ったビリヤード場で、インストラクターのアルバイトをしておりました。

このビリヤード場は、新潟の鳥屋野潟という広大な土地に建設したお店です。

リゾート風の白い建物で、中には、レストラン、Bar、サウナ、プールなどが入っており、多くの人が、働いていました。

確か、家庭教師のアルバイトに向かう所であったのだと思います。駐車場で、自分の車に乗り込もうとするとBarのマスターに呼びとめられましたおいで

「君は、Jazzに興味があるって、言っていたよね。」

私は店内に流れているJazzの曲が好きで、そのことを時々、話していたので、声をかけてくれたのだと思います音符

マスターは、多分、現在の私と同じくらいの年齢だったと思いますが、浅黒く、日焼けした肌に白いシャツを着て、髭は、少し白髪が混じっていたような気がします

「いい曲を教えてあげるよ。」

と言って、マスターの車の助手席に私を座らせたのです。

「Jazzが好きというだけでは、ダメ」爆笑
微笑みながらいうと、自分の車のエンジンをかけて、カセットテープを差し込んだのです。

当時は、CD搭載の車は、珍しく、車で聴く音楽といえば、カセットテープであったような気がします。

その時、流れてきたのが、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」であったのです。

ちょうど、夕暮れ時で、夕陽のオレンジ色と植えられていた樹々の枝葉が、フロントガラスを通して、眺めることができて、今、思い出しても、幻想的な風景でした照れ

2回、繰り返して、聴いて、

「サッチモ (ルイ・アームストロングの愛称)だよ。」

「曲は、What a wonderful worldというんだ。」

「どう?」とイタズラっぽい笑顔で問われ、

「いい曲ですね。独特のボーカルで、リズムが懐かしい感じですね。」と答えると

彼は、ひとしきり、愉快そうに笑い、

「おまえみたいな若造には、この曲の良さは、分からないだろうなぁ。」ガーン

と嬉しそうに言って、

「このテープ、やるよ。」と言って、カセットテープを私に渡してくれました。

私のJazzは、この曲から始まり、キース・ジャレット、オスカーピーターソン、ビル エバンス、ディジー ・ガレスピー、アート ブレイキーと多くのプレイヤーの演奏を聴いていくことになりました。

でも、ルイ・アームストロングの「What a wonderful world」は、私にとっては、そんな思い出のある特別な曲となっています。

また、「この曲の良さが分かる?」と宿題を出された曲でもあります。

歌詞は、

と単純明解なのですがね。ルイ・アームストロングが唄うと、素敵な曲となりますウインク



日々、なんだかんだと忙しい時間を過ごしていると、なんとなく、惰性で、過ごしてしまいますよねショボーン

そして、「自分の知る、感じるだけの世界」がすべてとなり、いつしか、自分の考えが正義を判断してしまいがちです。

病に心を塞がれたり、他人の誹謗中傷に傷ついたり、他人を羨んだり、非難されたりとね。
自分や他人の狭い価値感に苦しめられることもありますよね。

「こうしなければ、いけない。」

とか

「あなたは、こうあるべきだ。」

とかね。

でもね、人の考え方や生き方、人生観は、百人百様であっていいと思うのですよね。

何を思い、何を夢みて、何を目標にしているか?
ということは、他の人には、分からないことが、多いのではないでしょうか。

私は、50年あまりの人生を振り返ってみると、何より、素晴らしいことは、この曲のように

「今、あなたがいる世界があって、あなたのそばに、挨拶を交わし、一緒に花を愛でる人が、存在すること」

ではないかと思います。 あなたは、どう思いますか?

「おまえような若造に、何が分かる」雷

とマスターの声が、聞こえてきそうですねてへぺろ



それでは、またバイバイ




(初めて、YouTubeの貼り付け方を覚えたので、
やってみました。ご興味のある方は、是非、
聴いてみてくださいネ。)
この曲は、ベトナム戦争で、混迷するなか、
ルイ・アームストロングが、晩年、唄ったJazzソングだそうです。
平和で、あたりまえの幸せな生活を取り戻したい
という希望が、ベースになっているようです。

レッツメディカルガーデンクリニック東立石
                                                       小笠原  均