クリスマスにDVDを借りに行ってみたら、クリスマスに相応しい物語というコーナーに
ありましたので、久しぶりに観てみました。
Musicは、ビル エバンスのJazzアルバム、 Walz for Debbyです。このアルバムは、素敵な曲が多いのですが、ビル エバンスらしい優しい旋律の曲が、多いのが特徴です。Jazz Barのマスターが、レコードに針を落とすと、この映画のテーマ曲であるMy Foolish Heartが聞こえてくるのですが、実際にこのアルバムの曲の中での1曲目に録音されています。
映画の内容は、やはり、クリスマス向きとも言って良いのでしょう。幾つかの今迄、気がつかなかったことに気がつきました。
Barのカウンターのキャンドルの灯りを灯すシーンです。普通のキャンドルではなく、燃え残りの複数のキャンドルを再度、溶かし直し、作り直したモノなのですが、新品のキャンドルには、出せない美しい炎となるようです。Barに現れた、昔の恋人との再会。Jazz Barのマスターは、その夜、彼女を待っていたのに彼女を招き入れることなく、後ろ姿を見送る。以前にダンディズムに似た、マスターの彼女に対する愛情表現と書いたことがありましたが、認識が間違っていたかなと反省しました。本当に想うのであれば、やはり、彼女を店に招き入れ、なりふり構わずに自分の気持ちを伝えるべきだったのではと思いました。観る度に着目することが違い、想うところも違い、クリスマスを過ぎても鑑賞できる映画であると思います。ちなみに私は、クリスマスの晩にこれまでの人生の中で、最愛の人と鑑賞しました。DVDには、ライトアップされた東京タワーの夜景のシーンとビル エバンスのMy Foolish Heartの曲が、繰り返されているイントロ部分もあり、ここだけでも充分に楽しめるはずです。あなたに素敵なことがありますように。