皆様こんにちは。
防府青年会議所(防府JC)の新原です。
先日の11月24日(土)は、
裸坊祭(はだかぼうまつり) 御手廻り(おてまわり)のご奉仕をさせていただきました。
さて、、、
皆様は「裸坊祭」というお祭りを聞かれたことはございますでしょうか?
(^.^)
(ここから、長い説明や、難しい言葉とかケッコー出てきます…)
(裸坊祭の様子)
裸坊祭とは、防府天満宮 御神幸祭(ごじんこうさい)のことで、
菅原道真公に「無実の知らせ」を奏上(※①)する、防府を代表する西日本屈指の荒祭です。
(※① そうじょう:天子・国王などに申し上げること)
(「防府天満宮 御神幸祭」が正式名称です)
西暦903年(平安時代)、
菅原道真公は「無実の罪」によりに左遷され、太宰府の地で薨去(※②)されましたが、
(※② こうきょ:皇族・三位(さんみ)以上の人が死亡すること)
それからおよそ100年を経た西暦1004年(平安時代)、
時の一条天皇より、勅使(※③)が菅原道真公最後の寄港地である防府天満宮に使わされ、
勅使降祭(※④)が斎行され、初めて天皇から「無実の罪」が奏上されました。
(※③ ちょくし:天皇・皇帝・王など君主が出す使者のこと)
(※④ ちょくしこうさい:お御霊を慰める祭典)
防府天満宮 御神幸祭(ごじんこうさい)はこの勅使降祭を起源とし、
道真公に「無実の知らせ」を伝えるお祭りとして、地域に連綿と受け継がれています。
また、なぜ「防府天満宮 御神幸祭」を、「裸坊祭」と呼んでいるのかといいますと、、、
このお祭りは創始以来、限られた家柄の者だけに渡御(※⑤)のご奉仕が許されていたのですが、
江戸時代後期には天神信仰の高まりと共に、一般民衆もご奉仕を熱望するようになり、
身の潔白を示すことでご奉仕が許されるようになりました。
(※⑤ とぎょ:天皇・みこしなどが出かけて行くこと。おでまし。)
そこで、民衆は潔白の証として佐波川で水垢離(※⑥)をとったままの姿でご奉仕しましたので、
その姿からご奉仕に携わる民衆を「裸坊」と呼ぶようになり、
防府天満宮 御神幸祭のことを「裸坊祭」とも称するようになりました。
(※⑥ みずごり:神仏に祈願するため、冷水を浴びて体のけがれを去り、清浄にすること)
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今回、
私たちは御手廻りの奴(大名の御道具持ち役)として行列を組みながら、
渡御のご奉仕の方々とお供をさせていただきました。
御手廻りには、防府JCメンバーはもちろん、
自衛隊や一般社会人の皆様にもご参加いただいています。
(^-^)
それではこれより、
毎度おなじみ、お待ちかね(?)の写真集です。
(>_<)
(まずは円陣にて、御手廻り保存会の田中信治会長からの一言)
(ご奉仕前の準備の様子。それぞれが所作の確認などを行ないます。)
(梅本直前理事長。今年は今回が初参加ですが、足とかプルプルしそうな気が…。)
(その他に、イメトレとか、)
(たそがれたりするメンバーもいますwww)
(どっか旅に出発するのでしょうかw。というのは冗談で、バッグの中にメンバーのケータイやら貴重品やらが入っています。)
(ご奉仕が始まりました)
(隊列の先頭の「弓」)
(足を上げる角度が尋常じゃありません…。絶対後でプルプル痙攣が始まると思います。)
(手持ち道具によって、所作が違います)
(「箱」は、見た目通り結構な重さです)
(「傘」は比較的軽い道具ですが、その分所作が難しかったりします)
(まぁ、、、どの道具も所作は難しいです…)
(「槍」は重い上に長いので、バランスを取るのがとても難しく、かなりの経験が必要です)
(御手廻り以外でも、メンバーたちは裸坊祭において、色んなご奉仕を担当しています)
(観衆の皆様からも、たくさんカメラを向けられます♪どんどん撮ってください!)
(防府天満宮に近づくにつれ、人だかりも多くなります)
(防府天満宮が見えてきました)
(道具の受け渡しの度に、)
(たくさんの拍手が沸き起こります o(>_<)o)
(青銅鳥居の前に到達すると、ご奉仕は終了です)
(ご奉仕は一斉に終了ではなく、鳥居の手前に到達した方から順に終わっていきます)
(隊列の最後尾が見えてきました)
(最後の一人が鳥居前に到達したら、全ての御手廻りご奉仕が終了します)
2018年度の御手廻りご奉仕は、
先日の裸坊祭をもってすべて終了いたしました。
各地にある伝統文化は、
その地域のアイデンティティをカタチづくります。
そして、そのアイデンティティは、
各地の独創的なまちづくりを行なっていくために、
絶対に欠かせないものであると私は思います。
ですので、来年の2019年度も、
防府のまちづくりのために、
しっかりとご奉仕させていただきたいと思います。
今回、ご奉仕に参加された皆様、
そして設営・運営を担当した橋口委員長率いるJC運動推進委員会メンバーの皆さん、
本当にありがとうございました。