本日の学び「素数ゼミ」
蝉といえば、今でこそ見向きもしませんが
その昔は夢中で捕まえたものです
高所にとまり、動きの早いツクツクボウシや
大きく、羽の透き通ったクマゼミなど
レアキャラを追って網を振り回していました
日本ではそのように毎夏の風物詩として知られるセミですが
アメリカに生息する通称「素数ゼミ(周期ゼミ)」は
13年あるいは17年に一度しか発生しないとか!
つまり、羽化にそれだけ時間がかかるわけですね、
なんでも2024年はその二種が同時に羽化する年に当たり
数日前にこんなニュースを目にしました
先日の皆既日食といい、今年のアメリカンネイチャーは熱い!
そしてキモい!!
それにしてもなぜ素数?
という疑問が湧いてきます
という以前になぜ周期的に発生するのか、ということですが
これは同時に大量発生したほうが結局
ひとつにはパートナーを探しやすい
ひとつには捕食されにくい(希釈効果)
という理由があります
元々アメリカには12、13、14、15、16、17、18年周期のセミがいて
それぞれのサイクルで発生していたわけですが
生き残ったのは13年と17年の素数組だった
その理由には諸説あるようで
有力説A
例えば2年周期と3年周期で発生する捕食者(鳥など)や寄生虫がいたとして、12年ゼミは2、3、4、6、12年
と敵にやたら遭遇してしまう
ということは、1以外に約数を持たない素数が最強説
有力説B
周期ゼミ同士が交雑すると、その子孫の発生周期にずれが生じて
そもそもの周期から脱落する可能性がある
集団の母数減少は捕食繁殖の双方から好ましくない
ならばできるだけ別種とは出会わない方がよい
12年と14年なら84年に一度
13と17なら221年に一度
素数の最小公倍数がでかくて最強説
そんなこんなで、13年ものと17年ものがsurviveして
今年めでたく同時に大量発生となった模様です
しかし、1兆匹て、ほんとにぞっとしますね
しかも、奥さん、殻が臭いらしいんですよ、、、