禅タロット小アルカナ考察:虹の4・THE MISER | 穂積の覚書

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あれもそれも私のもの

 

虹の4です。

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岩壁のようなコートをまとって、きらびやかな宝石をたくさん抱えた人。
カード名は「THE MISER(けち)」。

羽のある帽子や手につけた宝飾品など豪奢な格好ですが、分け与える風ではなく、しっかりと抱え込んで守っているようです。
出てくると、意味が分からないことはないですが「ええ……」って顔はよくされます。


ウェイト版の金貨の4は守銭奴のカードと呼ばれることもあるようですが、
まさにそんな感じですね。

こんな金持ちじゃないよ、と思う人もいるでしょうが、

大事なのは実際の財政情報とは全く関わりなく、

この抱え込んで守る姿勢が現れるということです。


このカードが守銭奴の意味に引っ張られているのなら、

この人物が抱え込んでいるのは物質です。

今所有する物、今自分のものにしたいと思う物、

自分の目にはきらきらと輝いて見える物、

そういう物への執着。


そして虹のスートは「今この瞬間」を表すスートです。

であるなら、流動的な、形のないものも含まれるでしょう。

若さであったり、自由に使える時間であったり、誰かの為に起こす行動であったり。


そういうものを、自分の為だけに抱え込んで、

分け与えるとか、共有することを考えない時、

あなたは岩のように固くなります。


あなたからは人生を楽しむ笑顔が失われ、

抱え込む財宝によって誰かの手を取ることもなくなり、

ただそれを守る為だけに人生を費やし始める。


4という数字は安定と拡大の数字なので、

何かを手に入れれば入れる程、何かを失いそうになればなるほど、

必死に抱え込み続けることになります。


この抱え込んで守るだけの状態から脱したいかどうかはあなた次第ですが、

執着、というそれそのものを手放せるかどうかも、

鍵になります。


執着ってクセになるんですよねえ……。

 

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2011年に書いていた禅タロット考察の記事を、完全リライトして再開します。

諸々はのちほど整えますので、ぼちぼちご覧いただきたく。

更新は火・金。最近寝るまで曜日が変わらないと思い気味です。

 

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