禅タロット小アルカナ考察:虹の3・GUIDANCE | 穂積の覚書

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根拠のない天啓

 

虹の3です。

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虹色の翼の天使と、それから目を背けた人。
カード名は「GUIDANCE(ガイダンス)」

腕が翼になってるっぽいのは、サモトラケのニケみたいですね。
天使は明るいのに奥の人が暗いので、「いいの……? 悪いの……?」と戸惑われがちです。


このカード、どうにも説明しにくいんだよな……
前どうやって説明したのかな……

って旧版見直したら「いやーよくわかんね」って書いてあった。
正直……


GUIDANCE。指導、手引き、指図、案内。

この天使はどこから来たのか。


実は、奥の女性の視線の先から来てる。

つまり、奥の女性はこの天使が向かってくるのを見てるわけです。

しかも左手はちょっと天使に触ってるように見える。


もしかしたら、この人はこの天使がいい知らせとは信じ切れなかったのかな。


このガイダンスの天使は内側から来ているようです。

他の誰かの助言ではなく、外の何かに左右された幸運でもなく、

あなたの内側からぽっと湧き出る正解。

それは信じるのがすごく怖かったりする。


天使なんですよ。この世の生き物ではないんです。
それが正しいと理屈で信じられる根拠もないんです。

そうに違いない! と信じて全然違った経験もあるはずです。


だから根拠が欲しい。本当にグッドアイディアなのか確かめたい。
確実だと分かってからその天使を捕まえたい。

でもその時には、もう背後に過ぎ去っている……。


で、禅タロットとして、虹のスートとして、3という数字として考えると、

その「正解」って誰の正解? ってことなんですよね。

あなたが全力を尽くしたと言い切れるなら、
その上であなたが出す答えは「あなたの正解」なんですよ。

でも大体求めてるのは、「誰かに正解と認められる正解」なんですよね。

だから、誰かに「不正解」と言われるのが怖すぎて、

自分の出した正解を見送ってしまう。


ふっと浮かんだ思い付きが、神託とか天啓とか呼ばれる創造性の種だとしたら、

その見送りは残念なことをしてしまっているのかもしれないなあ……とか。


ウェイト版の金貨の3には停滞のニュアンスも含まれるので、

なかなかこの天使を逃さず受け止められる人というのは少ないのだろうなあ。

 

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2011年に書いていた禅タロット考察の記事を、完全リライトして再開します。

諸々はのちほど整えますので、ぼちぼちご覧いただきたく。

更新は火・金。最近寝るまで曜日が変わらないと思い気味です。

 

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