禅タロット小アルカナ考察:虹の6・COMPROMISE | 穂積の覚書

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虹の6・COMPROMISE(妥協)です。


穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-74

ザ☆ジャパン! ……?(爆)


いやいや、いやいや(笑)。なんでこんな似非日本やねん。なんでこんな顔色悪いねん。なんでそっくりやねん。なんで小指だけ触れあってんねん。なんで裸足やねん。

と79枚中随一のツッコミどころを誇る虹の6。別に誇ってません。というかもうツッコまずにいられないんだ私が。うん私が。


そんでこれがなーウェイト版ペンタクルの6とまったく意味が合わなくてなー。

ブックレット見たりウェイト版の解説書めくったり果ては占星術まで求めてやっと咀嚼できる有様。

というか、ブックレットの解説書の、「日本に宦官が居た」って、まずないはずなんだが……。中国と間違ってないか。あーでも居た説もあるのか……。

ま、よく知らないことを言っても仕方ない。



さて、直でペンタクル6と関連づけるのは無理があるので、違う切り口から行ってみよう。

数、6。完全な状態。落ち着き。

セフィロトに於いてはティファレト(美)。理想的な美しい状態。

対応惑星は太陽。生命と活力。人生を切り開いていく力。障害を乗り越えるエネルギー。


火の6。SUCCESS。一時的な成功。諸行無常。

水の6。DREAM。憧憬。原点。理想と行動。

雲の6。THE BURDEN。重荷。考え方や環境を変える。


虹の6、COMPROMISE。妥協。


6という数字を持つカードでは、なにか美しい状態のものが描かれている気がします。

行動の火では成功を。

感情の水では夢、理想を。

心、理屈の雲では詰まった思考の突破口を。

一番良い状態のもの、もしくは詰まったときに転換点となるもの。始まりでも終わりでもない、だれそうな中間地点で再び活力を取り戻すもの。

ここは終わりじゃないよ、まだ上にイイモノが待ってるよ。と教えてくれる感じ。

すっげー寒い日に暖かい光が降ってきて、空見上げたら太陽出てた、みたいな。


物質、体の虹に於いてはその点でどうなのかーと。

ブックレットでは、平たく言えば「妥協すんなよ!」と言ってるみたいです。

つまり警告カード。それでなぜこの絵なのかは分からぬ……。何が茶番劇なのか分からぬ……。そしてこの小指がすげぇ気になってたまらないんだ……。

いやまあそれは置いといて。


妥協も大事だよ、という向きもあるかと思います。確かに、ある程度のすりあわせというか、理想を追いすぎないことは大事。完璧主義だと落ちこむ罠も多いし。

でもそういう、ちょっと待て止まれ、って時は、どちらかというと7,9あたりが出る気がする。

6はまだ本気で走って大丈夫。ゴール前に行き倒れる心配はまだ早い。ここで失速する方がゴールまでたどり着かない。

まだ上を望んでもいいんだよ、というカードっぽいんだな。


ティファレトの示す理想的な状態というのは、実際起きるであろう良い状態のことではなく、あくまで理想というか……その人の考える「こうなったら最高だね!」的な想像。

だから本当は、その想像より下のことが起こるかもしれないし、上のことが起こるかも知れない。

人間、良いビジョンを持てない時ってのはホントにやる気が起きないもので、結構ここの地点ってのは結果を左右する力がある。イメージトレーニングとか、目標とかやり遂げたら自分にあげると決めた御褒美とか、そういうのを見てまた決意を新たにするみたいな地点。



ウェイト版のペンタクル6番は、一人の慈善家が二人の困窮している人にコインを与える絵柄です。

一人はちゃんともらえますが、もう一人は財布を隠し持っているのでもらえない。ちゃんと必要な人に必要なものを与える公正さとか平等さとか、ペンタクル4で溜め込んだものをペンタクル5で困窮した人に与える、そういう感じ。


禅タロットの虹の6は、慈善家の彼よりも、施しを乞うている二人にフォーカスしている感じがします。

頼んで与えてもらうだけではなく、更に自分で稼ぐ為に出来ることとか、そういうことを諦めるなってな感じで。


虹の6の妥協は、理解のための歩み寄りでも、目標達成に必要な肩の力を抜くことでもなく、安易な妥協であり、手抜きと言ってもいい詰めの甘さを示す妥協。

そこに囚われたら、ずるずると怠惰に引きずりこまれる感じがしますね。



さて、虹の旅も終盤が近い。

もうちょい頑張って走り抜けましょうかー。

その後はコートカード、それから大アルカナをやります。

……年明けまでかかるだろうなあ(笑)。