禅タロット小アルカナ考察:火の7・STRESS | 穂積の覚書

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火の7番、STRESS(ストレス)です。

カタカナで言われなくたって分かるよ! って思う人は胃を労ってあげてください。牛乳いいらしいですよ。

きっとこんな感じ。



穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-45

うっわぁ……って思う警告カードその1(笑)。そうそうこんな感じ……って思うカードその1(笑)。

玉乗りして、ろうそくをジャグリングして、ラッパを吹いて、猿回しをして、もう目も開けていられないほど大忙し。朗は垂れてくるし玉はつるつるしてるし、猿なに割ろうとしとんねん! って思ってしまう。

忙しすぎて泣きそう。味方なんかいやしない。ああ胃が痛い。

火は変容、パワー、エネルギー、情熱などの象徴。

閉ざされた目は自分の内側を見ることの象徴。

猿は変容、トリックスター、好奇心の象徴。



虎に乗ってた人はいつの間にかこんなんなっちゃったみたいです。

いつからかは分からない。パレードは終わって、何もかもに手と目と気を配らなければならない。それでも予想外なことは起きて、この人は遠からず落下する。

こんなに頑張ってるのにね。


人任せに出来ない、何もかも自分でしなければならないと思いこんでいる、というカード。

しかも、それが出来てしまうから余計にそう思っちゃう。

一度引き受けた仕事って減らないんですよ。もう結構きついな、と思ってるのに別の仕事を頼まれて、無理でもやれって言われて、仕方なく頑張る。それが出来ると、なんだ出来るんじゃないか、ってそれは自分の仕事になってしまう。すごいね、ありがとう、とか言われて断れなくなって、出来ないって言うのは甘えてると断罪されそうで、全部自分で背負い込んで鬱病寸前。


人の笑い声に吐きそうになってお手洗いに逃げるとかね……うん、それ前の私(笑)。


えーとまあ、私事はおいといて。

大変忙しい状態ですが、本人にはなんとか出来るだけの可能性はある。必死で頑張れば辛うじてなんとか出来る。そういうカードでもあります。

ただ、そんなぎりぎりな状態だけあって、足元の猿のように何かハプニングが起きたなら一気に崩れる。

危うい危うい。


でもそれはやっぱり自分が望んでいる事態であることが多い。

「必要とされる」ことに執着がある人は、特に。

「役に立つ人間でなければならない」とか思ってる人も、特に。


このカードの人の服の模様は、四角形。スクエアは物質的、世俗的な安定の象徴。それを纏うということは、それを望んでいる状態であるということなんだろうなあ。

安定を望む余り不安定になるということか。


カードの出方が悪い時は、なんとか出来てる筈のことが、もう出来ていないことを表してる感じがします。

でもやめる決意も出来ない。「優柔不断」。「孤立」。「無駄な努力」。



禅タロットは大体「見れば分かる」カードが多いんですが、このカードは特に、大概の人が引いた瞬間に「ああ……」って顔します。

分かりやすい。

頑張ってるんだよね。真剣に、真面目に向き合ってるんだよね。

さあ、辛いって口に出してみて、下ろしても良い荷物を探しましょうか。