「予告先発」はつまらない | 「ライオンズ・西鉄・大鵬・目玉焼き」

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西鉄ライオンズからの歴史を大切にしたい、小学校時代からの長ーいライオンズファン。ライオンズを中心とした野球談義が好み。
野球を介して社会問題も考える。

このブログで前にも述べました。「予告先発」をやる事で、我々の楽しみがかなり減るって話。明日は誰だろう、、今日はこいつかな、、そう考えるのが楽しいのであって、その当たりハズレの結果もまた楽しめる。というのが私が子供の頃のプロ野球だった。
中3日でも普通にあった時代ですし、「一昨日投げた稲尾が来るだろう」、、とか、「今日はまた池永が投げるんじゃないか」、、とか友達同士で持論を言い合うのが楽しい時代でした。

先発が5回とか6回で降りて、後はリリーバー次第となるパターンも多い現在のプロ野球。しかも殆どの先発が「中6日」で組まれていて、別に「予告」してもらわなくても明日は誰だと知れてる仕組み。「予告先発」として発表する意味も薄れて来ているのではないか。

だったら、この興味をそぐわれる制度は止めて、元のそういうのがない世界に戻しましょうよ。
MLBでは面白い球団があって(確か、レイズ)最初の1回だけを投げる役目の”先発投手”がいる。「オープナー」(opener) と呼ばれているようですが、恐らくこの投手が「予告先発」として発表されているのでしょう。これまではリリーバーとして7回以降に投げていた投手です。でも1回しか投げないので「予告」してもらっても相手はどう対処するのでしょうね。最初の回の投手だけを知ったところで、という感じがします。

2回から、あるいは2回の途中から本来の先発投手が投げます。
こうする理由は、初回の失点がわりかし多いので、それを防ごうとする為らしいです。
先発投手は長い回を投げるので力の配分をしてしまう。つまり初回に全力投球をする事が余り得意でないので、それが得意なリリーバーの一人に初回を任せて、2番手に本来の先発投手を起用して彼が長い回を投げる、、というやり方です。

面白いですねえ。。好きだなあ、、こういうの。
昔の三原監督だったら「予告先発」制度に逆らうと思うし、もし決まりだから従わざるを得ないとすると、きっとこういう手を使ったんじゃないかと思われる。

「予告先発」がない時代は相手投手が右だか左だか分からないと、右打者中心で行くか、左打者で行くか監督が迷いに迷って、それでも相手を読んで自軍のオーダーを組む。当たった時はニンマリだろうし、当らなかったら「監督の読みが外れた」と評価も落ちる事になる。そういう面白さがあった。

でも大洋時代の三原監督は既に、これに似たことをやってました。
いい投手なんだけど、初回、出だしがいつも弱い投手がいて、その対策として、先発をある投手にして、すぐに本来の先発投手に交代させるという手を使っていました。私の記憶では、初回の途中から交代してたと思います。相手は面食らいますよね。左投手が投げて、すぐに下手投げの投手に交代なんて、、。三原監督は戦術が実に興味深かった。楽しかった。

むかし、西武ライオンズでも、それに似た事がありました。
阪急との大事な試合で、1番バッターで盗塁確実の福本をどうしても塁に出さないでスタートしたいので、リリーフ役だった左の永射投手を先発させて福本封じをやって成功した試合がありました。もしこの時代に「予告先発」なんてものがあったら、前日に作戦が相手に分かってしまう訳で、効果半減だったと思われます。

日本ハムの大沢監督も「え!」という手を使った事があります。工藤という右投げのサイドスロー投手がいて、前期だけで20勝していて絶好調の投手だったんですが、故障してその後のシーズンは投げていませんでした。果たしてプレイオフの試合の初戦に誰が来るんだろうという中での、当日のバッテリー発表。何と、その怪我で投げられないハズの「工藤」だったんですね。これはLIVEで見ていたのでよく覚えています。大沢監督、やりましたねー。。確か試合はハムさん、負けましたが、「予告先発」があったとすると、こういう驚きを楽しむことは出来ませんでした。

今年もライオンズの試合、よく見ましたけど、明日の先発で良さそうなのがいない時は自分では思ってました。「リリーフ投手が1回づつ、9人投げれば行けるんじゃないかなあ」なんて事、ありました。先発同様にリリーバーにも多くの重圧がかかる様に変わっている現在のプロ野球、、5回までも投げるかどうか分からない「先発」投手だけをクローズアップして「予告」発表する意味は相当薄れて来ています。元々、ファンが予想する楽しみを奪っているつまらない制度ですし、止めましょうよ。