虚偽の情報を伝えて販売しようとするのは、ハッキリ言って犯罪です。

詐欺です。

補聴器販売に携わる方々には充分注意して頂きたいと思います。

 

1年前に当店にて片耳に購入頂いたお客様より本日ご相談を頂きました。

 

とある大手眼鏡店にて、「最近さらに聴力が落ちたように感じる」と話したところ、

あれよあれよという間に補聴器の新規購入の話になってしまったとのこと。

購入して1年しか経っていないのに・・・・

 

そのときのセールストークが、

「この補聴器はこれ以上調整は不可能です。買い替えるしかありません。」

「両耳につけたほうが良いです。」

 

という内容だったらしいです。

そして言いくるめられて、両耳30万くらいの補聴器を契約してしまったと・・・・

 

家族から、それはおかしいのではないかと言われて当店に相談に来たわけです。

そもそも当店で購入しているので、最初から私に相談して頂ければよかったのですが・・・

たまたま寄った眼鏡店でそういう流れになってしまったと・・・・

これを読んで不快に思われた眼鏡店の方がいましたら申し訳ありません。

眼鏡店だから悪いという訳では決してありません。

専門店でも悪質なところは存在しますし、非常に丁寧に対応している眼鏡店も大変多く存在することも事実です。

今回は、たまたま名の知れた今とても勢いのある某大手眼鏡チェーンでした。

 

この方が使用している補聴器は、リサウンドのエンツォという機種で大変ハイパワーな補聴器ですので、多少の聴力低下があってもじゅうぶん対応可能なものでした。

何を根拠にもうダメだと断言したのでしょうか?

 

そして問題点はもうひとつ。

この方は、現在装用していないもう片方の耳は、極端に語音明瞭度が低く補聴器を入れても音は聞こえるが、言葉の聞き取りは大変困難な状態でした。

その事情を知っていて説明もなく両耳に販売するのでしょうか?

それならば本当に悪質。

 

実際は明瞭度の測定などしていないと思われますので、無知ゆえの行為でしょう。

 

さてこのお客さん、もう納品の約束の日が迫ってきているとのことでしたが、キャンセルの相談をした方が良いですよとお伝えしました。

少しでも良心があるのであれば、キャンセルを承諾すべきと思います。

 

実際、当店で使用中の補聴器を調整して十分に聞こえるようになりましたので必要ありません。

 

判断力に不安のあるご高齢の方に対して不安を煽るようなセールストークで誘導し、不必要なものを売りつける行為は慎んで頂きたい。

消費者センターへの苦情が増えてしまいます。