9月から週3回ほど和菓子店の製造現場でアルバイトを始めました
週3回の学校とアルバイト・・・若いころと比べて相当に体力が落ちていたようで、週末は家のこと、授業のまとめ、昼寝と、なかなかお菓子作りができずにいました
でも、それではダメ・・・と言うことで「つくね芋」が手に入ったので「薯蕷饅頭」を作りました
薯蕷饅頭は「芋のコシ」を利用して作るお饅頭です。
「つくね芋」は関東ではあまり馴染みがないですが、関西では薯蕷饅頭といったら「つくね芋」を使います。一方、関東では「大和芋」が使われることが多いです
芋のコシは、長芋➡大和芋➡つくね芋➡自然薯の順に強くなります。
芋のコシが強すぎると蒸した時にお饅頭が割れます
1回目は芋のコシが強すぎて割れました・・・
同じ芋を使った2回目はコシを弱めたので成功
これは芋の種類だけでなく、季節によって「芋のコシ」が変わるので、教科書どおりに作っても割れる時と割れない時があります。
学校の先生曰く「たくさん薯蕷饅頭を作って、経験を踏んで「芋のコシ」の塩梅を見極める力をつけましょう」とのこと
薯蕷饅頭は、和菓子の菓子製造技能士試験1級の試験科目(2級合格後、5年の実務経験の後に受験できます)の1つです。
試験では、会場に用意された材料を使い薯蕷饅頭を作ります。
つくね芋(皮つき)50g、上白糖75g、上用粉50g、小豆並餡170g、手粉
薯蕷饅頭生地の基本的な作り方は
①芋の皮を剥き摺りおろす
②摺りおろした芋の2倍量の上白糖を加え倍割芋を作る
③②の40%の上用粉を加える
試験では摺りおろした芋の目方を量ることも、上白糖や上用粉を使用したい分量に量り分けることもできません
なので自分の感覚で生地を作っていくことになります
私が1級の試験を受験するのは最短でも6年後、たくさん経験を積んで技術を身につけていかなければ・・・疲れているからといってお菓子作りを怠けてはダメですね