このところSaez (Damien Saez)にハマりつつあります。
今日は、2008年の3枚組アルバム"Varsovie - L'Alhambra - Paris"が届きました。
3枚にはそれぞれ、"Varsovie", "L'Alhambra", "Paris"各都市の名がサブタイトルとして付けられています。
このアルバムは、発売に際しほとんど宣伝しなかったにもかかわらず、ゴールドディスクを獲得しました。
wikipédiaによると、この頃Saezは恋人だったポーランド人女性と別れており、失恋や別れをテーマにした曲が多いということです。
"Varsovie"(ワルシャワ)は、彼女の故郷のことなのでしょう。
また同じくwikipédiaには、『"Varsovie"とL'Alhambra"は、ジャック・ブレル、レオ・フェレ、バルバラ、ジョルジュ・ブラッサンス等、フランスの偉大な先人たちに敬意を表したもの』と書かれています。
Saezの曲のうち政治や社会に対する怒りを歌った曲の中には、激しくシャウトするものも少なくないのですが、このアルバムは失恋がテーマとなっているためかシャウトする曲はなく、ほとんどがアコースティックサウンドにのせた、美しくも悲しげなサウンドで構成されています。
各ディスクから一曲ずつ紹介します(いずれもライヴ)。
"Que Tout Est Noir"(歌は50秒過ぎから始まります)
「君がいない」「すべてが暗い」「僕はどうすればいい?」といった内容の歌で、とくに後半(4分ごろから)は聴いているこちらも感情移入してしまいます。
"On S'endort Sur Des Braises"
この歌も、恋人との別れによる絶望感を歌ったものです。
"On N'a Pas La Thune"
少し明るい曲調のこの曲は、「友と二人で闇の中を歩く 金はないけど希望はある 麦はないけど欲望はある 大事なのは友よ、夜の果てまで行くことだ」と絶望の中にも前向きな心を表した歌です。
(絶望が失恋に起因するのかどうかは、私には分かりません)
こちらは私が買った3枚組CD
バラでも売られていますが、amazon.jpでは以下の2枚だけ購入可能です。
このアルバムはApple Musicにはアップされておらず、聴くことができません。
Youtubeでは全曲聴くことができます。