アダージョとアンダンテ〜ピエール・ポルト「花束」 | ホブのブログ

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ノンジャンルで、好きな音楽のことを気ままに書き綴ります。
インストゥルメンタルやヨーロッパのポピュラー音楽が中心になりそう。

昨日、ピエール・ポルトのベスト盤CD"Platinum Best"の情報をデータベースに入れようとして気付いたことがありました。

 

「花束」という4部構成の曲。

ベスト盤CDの裏面には、以下の邦題が書かれています。

 花束 第1楽章 バラのアンダンテ / 第2楽章 アレグロ 蘭

    第3楽章 アンダンテ 永遠の愛 / 第4楽章 ラルゴ 黄昏

 

Appleのソフト"Music" (旧iTunes)でCDを読み込んだところ、日本語では表示されず、原題表示のみでした。

 Fleurs Coupees:

   1st Movement Adagio "la Rose Oubliee"

   2nd Movement Allegro "l'orchidee"

   3rd Movement

 

<あれ、3rdはタイトルがないのかな、それとも文字が途中で切れているのかな? それに4thがない。>

そこで、通販だけでなくネット上のデータベースとしても有用なDiscogsでチェックすると、以下のように書かれていました。

 1.16a   Fleurs Coupees
 1.16b   1st Movement:Adagio 'La Rose Oubliee'
 1.16c   2nd Movement:Allegro 'L'Orchidee'
 1.16d   3rd Movement:Andante 'Eternal Amour'
 1.16e   4th Movement:Largo 'Crepuscule'

 

 

どうやら"Music"の表記が誤記だったようです(gracetoneのエラーなのか、ソフトに字数制限があるのか?)。

 

ここでもう一つ疑問が生じました。

第1楽章は、原題では"Adagio 'La Rose Oubliee'"ですが、邦題では"アンダンテ"となっています。

念のため別のアルバムも調べてみましたが、やはり邦題は"アンダンテ"と記載されています。

 

音楽の勉強は高校の授業までの私でも、アダージョとアンダンテは速さが違うということくらいは知っています。wikipediaで調べたところ、アダージョは「ゆっくりと」で、テンポは《♩=56〜63》。一方アンダンテは「歩くような速さで」で、テンポは《♩=63〜76》。♩=63の曲がアダージョなのかアンダンテなのかは分かりませんが、明確な違いがあることを確認しました。

 

第1楽章の邦題の付け方が第2〜第4楽章と少々違うこともなんとなく腑に落ちません。

(第1楽章 アダージョ "バラ"となぜしなかったのか?)

何らかの意図があったのか、それとも最初に邦題をつけるときのミスがコピペされて全日本盤に反映されたのか?

 

昨日から気になって仕方ありません。

どなたか何か(裏話でもいいので)ご存知ありませんか。

 

「花束」はこんな曲です。"問題の"第1楽章は、最初から3'55"くらいまでです。

測ったわけではありませんが、私にはアンダンテではなくアダージョに聞こえます。