よく、投資や金融でお金持ちになった人が「リスクをとらなきゃ人生なんて成功できない」と言いますけど、じゃあ毎日コツコツ努力をすることはリスクにあたらないのか、と疑問に思うわけです。
努力するとは、具体的に毎日ピアノを1時間練習するとします。ピアノは練習すればちゃんと弾けるようになるわけじゃなくて、思い通りにならないこともたくさんある。上達するには才能が少なからず必要なんです。才能もあって練習をちゃんとして上達しても、すぐにピアノの仕事がもらえるわけじゃありません。
こうしてせっかくの練習がフイになると、毎日こつこつとピアノにかけた労力や時間、その他もろもろが無駄になるわけだから、努力することはリスクなんですね。
結局、「努力は必ずむくわれる！」ということはありえなくて、努力をするということはつねにリスクと向き合うということなんですね。こういうことはしっかり学校で教えておくべきです。そして何より、日々そうしたリスクと向き合ってたたかっていくことが、パチンコ競馬や投資でイッパツ当てるよりも遥かに尊いことだと、教えていかないといかん。そう、あのとき、そうやって教えてくれる先生がいたら、今頃自分はこんなことにはなってなかったのだがなあ…