99年には60試合に登板し、セットアッパーとしては異例の14勝1敗0S(防御率1.25)という成績を上げ、最優秀勝率のタイトルを獲得。細身ながらその左腕から繰り出すキレのいいストレートはまさに胸をすくものがある投手である。
「篠原が投げれば負けない」
という不敗神話を築き、福岡ダイエーホークスのパリーグ制覇、日本一獲得の原動力となり、福岡ホークスの黄金期を築いた立役者の一人である。
しかし2004年は4月中旬に左肩関節唇部分の切除手術を受けてリハビリに明け暮れ登板なしだったが、今季ラストに登板、まだ球威、制球に甘さは残るものの、来年の復活へとつながっただろう。
篠原のピッチングの長所は右打者の胸元をえぐるクロスファイヤー。並みの体、並みのスピードでも打者を抑えられるのはその度胸のよさがあるから。故障がかつての輝きを失わせたという声もあるが、まだまだ老け込む歳ではない。躍動感溢れるフォームからのクロスファイヤーの復活が待ち遠しい。