もうすぐ夏の高校野球の季節である。
今年の高校生はドラフト候補生が目白押しで、特にメッカ大阪には4人のドラフト候補生がいる。大阪桐蔭の左腕・辻内投手、平田外野手、近大付の右腕・鶴投手。そして履正社の岡田外野手である。
いずれも超高校級の逸材であるが、辻内投手は春の大阪大会で155キロをマーク。この数字はアマ日本人左腕の最速記録でもある。
高校野球の現場に巨人の星よろしくの走り込み中心のトレーニングから、科学的な筋力トレーニングが導入され10年、その成果がこうした数字に出たといえよう。
あの松坂が高校時は151キロが最速、辻内も楽しみな逸材であることに間違いない。
ただ速いだけならプロとしては活躍が疑問視される。速いだけならマシンと一緒、慣れにより打たれることは必至である。
野球ほど指導者の力が大きく左右するスポーツはない。ただ速いだけでなく、体重の乗った威力のあるボールを投げるにはどうすればいいか、投手の適正を見極め、それに合った指導のできる指導者が必要である。
指導者不足が懸念される高校野球の現場。球児の将来を明るいものにするためにも、理解のある指導者の育成が急務といえよう。
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