「う~ん、バルブ周りの劣化や痛むということは
あまり考えられないですねぇ~。
初速は気圧や気温、さらにBB弾の大きさによっても
変わりますしねぇ・・・」
「えーと、手持ちのLE2021はだいたい86m/s前後、
対して今お聞きしているノーマルAPS-3は
80m/s前後です。
同じ弾を同じ条件で計測しているのですが・・・」
「う~ん・・・どうでしょうねぇ~」
バルブ周りの部品を注文しようとマルゼンサポート
センターさんにお電話しました。
いろいろと丁寧にお教えいただきましたが、
どうやらバルブ周りのパーツ交換では初速低下の
改善見込みはなさそうなので、結局注文はやめました。
しかしまあ、確かに分解はしませんでしたが、
バルブは目視する分には非常にキレイでしたので・・・
そんなわけで、ほぼ全バラしたAPS-3。
ただバラして、そのまま組み立てるだけでは
芸がないので、清水の舞台から飛び降りた?覚悟で、
蔵前工房舎さんの「ステンレスシアーA/B」と
「ステンレスストライカー」「ストライカー用SUS
ベアリング」を注文しました。
・・・いや~お値段お高いです・・・(大泣)
「ステンレスストライカー」には注意書きの紙が
添付されていて、セフティが当たる先端を
ダイヤモンドやすりで削って調整してください!
との注意書きがあります。
なんでもこの調整をしないと、コッキングした状態で
セフティを解除すると暴発する恐れがあるそうな?
おや???・・・でもちょっと待てよ!
コッキングした状態でセフティかけるシーンって
あるのでしょうか?
APSカップの競技では、指示をもとに射座に入って、
銃口カバーを外して、「セフティをかけたままトリガーに
指をかけずに一度だけサイティング練習を
してください」という場面がありますが、
この時ってBB弾をチャンバーに装填してコッキング
したままっていうことあるのでしょうか?
上記のシーンで、すでに装填してコックしてある
状態ならば、次の「スタンバイ姿勢でお待ちください」
と言われたときにセフティ解除と同時に暴発する
危険性はあるかと思いますけど。
どうなんでしょうね?ルールブックなど読んでないので、
分かりませんが・・・
弾入れてコッキングしたまま持ち歩くのはダメですよね・・・
話は違いますが、クレー射撃でも射座以外の場所では
絶対に装填してはいけませんし(脱砲が原則)ましては
射座の外で実弾装填してコッキングなんかしたら、
それこそ銃刀法違反で即逮捕です!
唯一、装填してコッキング(セフティかけたまま)
持ち歩けるのは、山中の狩猟中くらいでしょうか?
(・・・といっても私、狩猟免許は持っていないので、
分かりませんが、基本的には撃つ直前まで脱砲が
大原則と思いますけどね)
そんなわけで、通常のAPS競技ではセフティ解除で
暴発のシーンはあまり考えられないと思うのです。
・・・あぁ、そうか!APS-3所持者がすべてAPS競技
やっているとは限りませんので、自宅で遊んでいる
場合など、暴発の危険性はありますね!
なんてことを考えながら、自分的にはコッキングして
セフティかける(暴発する)場面が思いつかないので
「ストライカーの削りなし」でそのまま組み込むことにします。
・・・そういえば暴発対策?でシアーBに入れる強化
スプリングが付属していましたので、一応それに
交換しましたけど・・・
APS-3の分解・組み立ては非常に簡単です。
いくつかピンが使われていますが、
思いっきりぶっ叩かないと抜けないようなピンはなく、
プラハンでちょんちょんすればすぐに外れる精度で
組み上げられています。
さて、ステンレスシアー、ストライカーを交換し
終わり・・・と思ったのですが・・・
はて?このままじゃなんかつまらない(笑)
「マガジン職人?」もとい「APS職人?」の血が
たぎりました!(笑)
通常の3倍の速さじゃなく3倍の装弾数の赤い
16連マガジン(シャア専用マガジン)があるので、
それに合わせて塗装してみよう!と思い付き、
塗装することにしました(汗)
さて、どんな色にしようか?
やっぱり黒も生かしたい。
この間のシャンパンゴールド(16連マガジン)の色も
よかったなぁ~。
塗料余っているし・・・
いろいろと楽しく悩みましたが、今回コンプレストレバーと
コッキングレバーも黒色にしてみることにしました!
コンプレストレバーとコッキングレバーは、アルミの
サンドブラスト仕上げです。
本来なら「ミッチャクロン」や「金属下地プライマー」を
事前に塗っておかないと、塗装がすぐにはがれてしまう
可能性があります。
ただ、今回使う塗料はインディ社の「ブラックパーカー」。
実は大昔に、Zeakのアルミ地肌(ブラスト処理)M16
フレームをそのまま塗装したことがありましたが、
密着性抜群でサバゲ等の酷使でも全く剥離するような
ことがありませんでした。
そんな記憶が蘇り、サンドブラストのコンプレストレバー
という理由でインディのブラックパーカーで
塗ってみましたが・・・
なんてこった!
全然ダメです!
密着しない・・・すぐに剥がれる!
以前のM16とは大違い!
なぜなんでしょう?
ブラスト処理と思いましたが、もしかしたらアルマイト
処理でもされているのでしょうか?
余談ですが、ブラスト処理されているかの判断は、
テスターを使うことで簡単にわかるそうです。
導通すればアルミの地肌。
絶縁ならアルマイト処理が
されているとのこと。
事前チェックしてみればよかった・・・(汗)
結局、やすりなどですべて剥離し、
「金属下地用プライマー」を吹いてから、再度インディの
ブラックパーカーを吹きました。
今度はそこそこ密着しているようで、とりあえず
引っかいたりぶつけたりしない限りなんとなく
大丈夫そうですが、これでも剥がれるようであれば、
アルアイト処理などを考えてもいいかもしれません。
今、自宅でできるアルマイト処理キットも売っている
みたいなので(笑)
続いて、残っている塗料、シャンパンゴールドでは、
バレルの先端とサイドプレートに塗装してみました。
特にバレル先端のウェイト(樹脂製ですが)は
パーティングラインも残っているので、平面処理
したうえでの塗装です。
あと、アクセントとしてコンプレストシリンダーも
塗装しました。
こちらは、金属下地プライマーを塗らなくても
比較的丈夫そうな被膜です。
あとは、組み上げれば完成です。
さて、どうでしょうか?
今まで歴代のAPS-3でコンプレストレバー
(コッキングレバー含む)が黒いものは発売されて
いなかったと思うのですが?
蔵前さんなどのカスタム品にはありましたが、
ブラックもなかなか新鮮でかっこいいのでは
ないでしょうか!(←自画自賛)
ただね。
赤く塗った3倍装弾シャア専用マガジンの色が
ちょっと似合わない気もしてきました?
う~ん・・・どうしよう。
こうなればマガジン塗り替えるか?
悩ましい問題です(笑)
肝心の暴発ですが、コッキングしていない時には
普通にセフティかかります。
コッキングした後だと、セフティが完全に押し込めません。
ただ一応セフティ機能は働きます。
そして解除しても暴発は起こりませんでした。
トリガーの切れはLE2021とほぼ同じ感覚です。
シアーCスプリングは外しています。
ストライカーの効果は・・・正直分かりませんが、
ステンレス素材同志なので削れることはないのかな?
と思っています。
いやぁ~いいですねぇ~。
ちょっとした塗り替えだけでも、すごく印象は
変わりますね!
分解もたいした手間ではありませんので、
皆さまもメンテナンスついでに
色を変えてみてはいかがでしょうか?
あっ!最後に初速ですが、清掃を含めて
グリスアップなどしましたので、
83m/s程度には回復?しました。
・・・いや、これって回復といえるのか?
些か疑問ではありますが・・・
XT-6のダットサイトは狙い易いし、なんかこちらが
メイン機になってしまいそうな予感がしてます(笑)
おわり