TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 72E 分解  | hobbyvariety

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カメラ・写真が中心です。 被写体自体が対象だったりすることも多々ありますが、写真としての画像のUPになるのでジャンルは「カメラ・写真」になってます

TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 72E 分解  

 

「タムキュー」で知られるSP AF 90mm f2.8 MACRO(Nikon Mount)、AFとしては初代となる72E(1997年頃発売)です。

(以前PENTAX用に二代目の172Eを持っていましたが、その後、D FA100mm MACRO とD FA50mm MACROを追加で入手したのでタムキューの方は処分) 

今回、ニコン用の72Eが先日ネットで出品されていたので入手してみたらチリ・ホコリ・クモリありの酷い状態だったので、やむを得ず分解掃除にtryしました。  外見はそれなりにきれいだったのに…

↑ 172Eとはピントリングのラバーの形状が違います。 72EのはPENTAXの昔のFA☆でも採用していたような形状なので、個人的には172Eよりこちらの方が好みです

 

<分解>

↓ まず後ろ玉から分解  

↓ 内径側の黒い保護リングだけ外せば後群のカニ目が出てくるので、この状態でカニ目が回ればこれ以上分解する必要はないが、念のためフランジも分離

↓ 長い絞り連動バーが付いたフランジ

↓ 絞り連動バーとピンは意外と簡単に外れなくて、バーの方は外形側に、ピンの方は内径側に、ピンセットなどで押さえると外しやすい

↓ レンズの外側のカニ目を回すと、後群全体が分離

絞りのクリックボールをなくすのが嫌なので、できるだけ絞りリングは外さない・・

↓ 後群。 レンズ枠はオールプラスチック。 完全にはめ殺しなのか?これ以上の分解方法が不明なので、とりあえずは後群の分解はここまで。 

 

↓ 前玉側分解

  フィルター枠の周囲に3カ所ネジがあるのでこれを外す

↓ フィルター枠を外すと、その下にスペーサー/押さえリング

↓ 押さえリングの3カ所のネジはピント(無限遠)調整用のネジと兼用になっており、押さえリングを外すと円周方向の位置調整が可能になっている

↓ 外した時の位置をマークしておく(正しい位置にしないと無限遠が出なくなることも)

↓ このように円周方向にずれて組み立てると、所謂アンダーインフやオーバーインフに

↓ 押さえリングのネジを外すと、下のように中のレンズユニットを引き出すことができるが、レンズ先端の分離箇所がちょっとわかりにくい

↓ わかりにくいけれど・・・

↓ ここで分離  (下に向けたくらいでは外れなかったので、分離する箇所に極細ドライバーの先を入れて分離)

↓ 抜き出したレンズ群

↓ 手前の板が絞り連動バー。 フランジ側の絞り連動バーとは下のピンで連動

↓ レンズ群を抜いた鏡筒側。 写真中央の内径内側にあるのが、フランジ側の絞り連動バー

↓ 見えている3カ所のネジを外すと

↓ 現れた絞りユニットと外した中玉群。 この絞りユニットは単に部品を乗せてあるだけで、このまま横にしたりするとガイドリングと絞り羽根がバラバラと落ちてくるので要注意。 この構造も何というか安上がり・・

外した方の中玉群にはカニ目など見つからず、これ以上の分解は断念 

↓ ピンセットでねじ穴のある突起部分をつかんで、そうーっと外した絞りユニット(取り外す際に落とすとバラバラ)

↓ 絞りユニットを取り外すと絞りから前玉側の最後尾のレンズまではアクセス可能に。

 残念ながら、これ以上はカニ目もなければネジもないという状態で、やはりこれ以上の分解は断念。

 

レンズの固定にカニ目が使用されていた箇所は後群の一カ所のみ、あとは、ねじとプラのはめ殺し?、と、非常に安上がりにできている中身でした。レンズの固定以外にも金属製の部分は数えるほどで9割以上がプラスチック。 (そりゃ、カメラメーカー製の純正マクロより安いはず・・?)

レンズは3つの群にまでは分解できましたが、個々のレンズ群の分解はできてません。なのでレンズの掃除もアクセスできたレンズ面だけです。

個々のレンズ群の分解方法をご存じの方がおられたら是非ご教示ください・・・

(Yossyheim様/Aumuhito様にご意見いただきましたが、やはりハメ殺しで通常手段ではどうにもならないそうです。ありがとうございました)