和食は世界遺産となり、世界中で和食は人気と聞いていましたが、我が家の外国人妻は来日当初日本食が全く食べられませんでした。そんなこんなで世界に誇る日本料理であっても決して普遍性を持つものではないかもと考えたのがきっかけです。
私はストラスブールで日本食レストランを経営されている松本武さんのWebページが大好きで、度々訪れています。そのHPによれば、2023年8月中旬のストラスブールでも最高気温が摂氏31度から36度とのこと、もはやヨーロッパの気候ではありません。異常気象は世界規模で起きているということを実感します。ただ、ヨーロッパは日本ほどエアコンが普及していないので古い家に住んでいる老人などは危険でしょう。日本ほど湿度が高くないことは救いではありますが…。
さて、松本さんのHPにこんな記事があります。
1.神戸牛を含め霜降り和牛のような柔らかな肉は好まれない
フランス人一般の肉の好みはカチカチの赤身だと思います。あちらは熟成肉の文化です。柔らかい和牛はベビーフードのようだと評されます。考えてみると日本の料理には歯ごたえがあるものが少ないように思います。ふんわりしたパンとかそんなのばかりな気がします。
2.照り焼きソース・ウースターソースのような甘辛い味付けは受ける。砂糖と醤油を使ったソースやウースターソースを使った料理や小麦粉系の料理は大体OKだと思っても間違いないと思います。
たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、うな丼、かつ丼、牛丼などは好まれると思います。
3.刺身については絶対NGなのが魚卵系です。うちの外国人妻も超NGです。寿司やラーメンは有名なので好まれると思います。寿司はネタによってはOKだと思います。サーモンは好まれると思いますがイクラはNGだと思います。
4.餅系の食べ物はNGだと思います。先ほどの柔らかい食べ物のNGな部分と重なりますが、外国の食べ物でぬるぬる系のものは私たちでも敬遠したくなると思います。餡子もNGです。
5.抹茶アイスなどの抹茶フレーバーは好みが分かれる部分だと私も思います。でも、熱烈なファンもいると思います。
最後になりますが、オムライスはともかくクリームシチューが日本発祥とは恥ずかしながら知りませんでした。
松本さんが述べられているようなポイントを押さえた日本食を提供すれば喜ばれると思います。ポイントはフランス人にとって「ほんの少し変わったもの」だそうです。
松本屋さんの画像です。お座敷もあります。将来ストラスブールに行ったら、ぜひ訪ねてみたいです。
ちなみに松本さんのフランスでの紹介記事です。
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