シトロエンC6のLDSリザーバータンクが破裂寸前でした | Les Citroen dans la Vie ハイドロファン シトロエンC5 シトロエンC6 と日々のブログ

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「お金を出さずに知恵を出そう!」をモットーにハイドロシトロエンの修理方法や安価なパーツの入手方法など経済的に維持する方法と趣味や日常生活についてのブログです。※当ブログではフランス語の表記について文字化けを回避するためアクサン記号を省略しています。

シトロエンC6が車検ということでシトロエン新潟に入庫してきました。費用は本当にリーズナブルな約8万円でした。しかし、1か所だけ追加整備の必要性が指摘されました。それはLDSリザーバータンクの交換です。私のC6は2010年式ですが、リザーバータンクは旧型が装着されていたらしく、破裂寸前の状態だったそうです。リザーバータンクキャップが圧力で斜めに嵌っている状態だったそうです。このままの状態を放置すると遅かれ早かれタンクの上下の継ぎ目部分が割れてそこからLDSオイルが噴き出すということで、交換していただきました。パーツ代は9,700円とそんなに高価な部品ではありません。さて、ではリザーバータンクの旧型と新型はどこが違うのでしょうか。

旧型は上の写真のキャップ右横に矢印とRETOUR SUINTEMENT(ルトゥール スュアントゥマン[リターン 滲出オイル])のモールドがあり、オイルリターンチューブの差し込み口を指し示しています。C5 phase 1の茶色のLDSタンクやPhase2の黒いLDSタンクにもこのモールドがあり、実際にリターンパイプがありました。その名残だと思います。しかし、新型にはそのモールドがありません。つまり、前タンクの流用ではなく、新設計だと思われます。そして、リターンパイプの代わりにベントフィルターが装着されています。しかも、それ以上に上から見えないタンク下部や側面に大きな変更がありそうです。

また、キャップの構造も違います。

左が旧型、右が新型です。

そして、大きな違いの1つは前述のように下図04のベントフィルターが装着された点です。

また、ハイドロ車はリフトアップするときに注意が必要です。これは意外と正しく知られていないことなので手順を説明します。

 

①最初にハイドロを最高位置であるハイポジション(メンテナンスポジション)にします。

(車輪が宙ぶらりんになってリザーバータンクからサスペンション回路にオイルが急激に流れ込む前に意図的にゆっくりとオイルを回路に送っておきます。)

②電源をオフにします。

(車輪が宙ぶらりんなので永遠に車高調性しようとして壊れる可能性があるので電源を切ります。)

③リザーバータンクのキャップを緩めます(外します)。

(車輪が地面に着いたときにオイルがタンクに戻ってきてキャップが吹き飛んだり、タンクが破裂するのを防ぐためです。)

④リフトアップします。

⑤リフトアップが終わって車輪が地面に着いたら、

⑥リザーバータンクのキャップを締めます(はめます)。

(この後にノーマルモードの位置に戻した時にオイルが飛び出して汚れないようにするため。)

⑦車高をノーマルポジションに戻します。

(LDSオイルをゆっくりとリザーバータンクに戻すためです。)

 

French car forumではこんなコーションステッカーを作った方がいて投稿されていました。本来、メーカーがこのようなステッカーを作って表示しておくべきだと感じます。

分かりやすく日本語化してみました。

引用:c6owners.org, french car forum.co.uk

 

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