向かう車内
夫
娘
私
ただただ静かに
警察署へ車を走らせた
警察署へ近づくにつれ
私の涙は勢いを増し…
警察署へ到着し
初めて接見をさせてもらうため
手続きをする
衣類を差し入れるための書類
接見するための書類
を、記入
複数枚あり
初めて記入するため
説明していただいたが
時間がかかる
やっと書類の記入が終わり
警察署二階へと案内される
接見室へ続く階段を3人無言で登る
薄暗い廊下を警察官の後ろに続き歩く
ガチャガチャ金属音が鳴り響いて
視線を向けると
接見室へ続く廊下の鍵を開けていた
その先数メートル先に接見室があった
また ガチャガチャ と
今度は接見室の鍵を開けてもらう
息子に会うために
施錠されている扉を2つ超えなければならない
「どうぞ」
警察官に促され
接見室へ足を踏み入れた
アクリル板で仕切られた狭い部屋
こちら側には椅子が3つ
あちら側には椅子が2つ
壁は薄汚れていて
アクリル板は傷だらけ
アクリル板の向こうには扉がひとつ
遠くから
複数の足音が聞こえ始めた
息が出来ない
涙が止まらない
あの扉から息子が入ってくるんだ
1秒でも惜しく
その扉を凝視するが
涙で視界が曇る
あちら側の扉の鍵を開ける金属音が響いた